世界が大きく変化しているいま、希望の種が芽吹いてきていると感じているケビン。いよいよ干支も最後の亥年を迎え、平成は終わります。次にくる時代の端境にいる私たちはどう生きていけばいいのか、ケビンに教えていただきました。

人類にとって脱皮のいま、
「わたし」の意識から
「ひとつ」の意識へ

中西研二インタビュー

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来25年間で22万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

進化したヒーリングをすべて伝える

―――昨年は「真・心の解放セミナー」が新たに始まるなど、ヒーリングがますます進化してきていると評判ですが、2019年のJOYヒーリングの会の展望をお聞かせください。

中西 私は生きている限り、ずっと進化を続けるヒーリングをしていきたいと思っています。だから最初の頃から付き合ってくれている人たちからみたら、ずいぶん変わったと思うでしょう。以前は時間もずいぶんかかっていましたが、いまは一瞬というほど短くなってきています。だけど、ヒーリングの内容は圧倒的にいまのほうがすごいです。

なぜなら、自分の内側の回転数が上がってきているからですね。回転数が上がるということは、次元が高くなっているということです。かつては3次元から始まっていましたが、いまは5次元、さらには7次元まで上昇しています。それが、いまの私の進化です。2019年はそれをあますことなく伝えていくつもりです。

まず2月に開催される「5次元インストラクター養成講座&ティーチャーズコース」からそれが始まります。

それともう一つは、私がいままで伝えてきたものを、そろそろ後人に託す時期にきていると思っていますので、準備を進めていきます。

具体的には、ヒーラーを徹底的に育てるということです。それにはもっとシステム化し、何段階かに分けて、どれくらいヒーリングができるのかテストをしていきます。

つぎに、ヒーラーとして生活できるような経営学も伝えていきます。つまり、ヒーラーとして独立できることです。それを全面的にバックアップしていくことが、私が2019年以降すべきことだと考えています。

―――いままでよりも養成講座や新しいセミナーが増えるということですか?

中西 もちろん皆さんからの需要が高まってくればいくらでも増やします。昨年から始まった「真・心の解放セミナー」を皮切りに、ヒーリングセミナーも大改革します。具体的な内容はまだ考案中なので、出来上がり次第、皆さんに公表していきます。

新しい価値観を構築していく年

―――楽しみです。JOYヒーリングの会も大きく変わっていくと思いますが、社会の変化はどうなっていくと思いますか?

中西 地球上はいま、人類にとって経験したことのない脱皮の時期なのです。まるで違う人類が出来上がってくるのです。必要のない価値観はすべて捨てていき、新しい価値観を構築していく年になります。それが強烈に始まってきます。

いままで私たちはずっと、他人と分離している孤独感で、もがき苦しんでいました。学校教育が、すでに他人と競い合うプログラムになっています。工場のようなシステムの中、製品のように優秀な者とそうでない者を分けるので、そこから逃げ出す子どもが大勢います。社会も人と競い合うことで成り立つ構造を作ってきました。だから人を批判し、自分を批判し、優越感をもったり、劣等感を抱いたり。結局、孤独の中で生きているのがいまの世界です。

だけど、世界中の有識者たちが少しずつ世界の価値観を変える動きをしているのも事実です。

例えばAI化です。AI化が進み、自分が働かなくてもロボットが働いて収入を得ていきます。これは大変なことです。これまで人間はお金のために働いてきましたが、その必要がなくなるのです。経済の概念が全く変わるということ。

また、いま試験中の完全自動運転システムやロケット飛行機が実用化されれば、行きたいところにすぐ行けるようになります。さらに、自動翻訳機の飛躍的な進化によって、いずれコミュニケーションの壁がなくなるでしょう。

そうなると国境がなくなります。国家間ではなく、全人類が一つの機能を持つ存在になるのです。いまという時期は、そういう大きな価値観がパワフルに変化してきている時なのです。

―――健康や寿命についてはどうでしょうか。

中西 実はこれも、原因が科学的に明確にわかってきました。それは染色体の先端にあるテロメアという存在です。これが長いほど若々しく病気にならずにいられます。そのテロメアを減少させる原因はストレスです。それで注目されてきているのが瞑想です。瞑想は脳内疲労を完全にクリアにする方法として、ビジネスマンや若い人の間で非常に盛んになってきています。

つまり、いままでのような分離を生む社会構造ではもうどうにもならないということが、科学技術の側面からも、また私たちの内側からも迫られているのです。

私たちJOYヒーリングの会がこれからしようとしていることは、そういう世界の大きな変化に合わせていくことです。

そのためにしていくことが、O&Oアカデミーの理念である「美しい意識状態」で生きることです。「One意識」と「I意識」と呼ばれていますが、日本語でいうと「真我」と「自我」です。I意識で生きている人は、自己中心的で、人と分離を感じ、不安、心配、恐怖に陥っているので最終的に自己破壊します。One意識になるとすべてのものと繋がりを感じ、愛と喜びに満ちて生きられるようになります。それが「美しい意識状態」なのです。

お金の心配をせず、健康で長生きしながら互いを認め合い、自分がしたいことを十分にできる世界がきたら最高だと思いませんか? 私たちはいままさにその世界に飛び込もうとしているのです。

―――ワンネスコミュニティが新しい世界のモデルになりますね。

中西 そうですね。そこに帰ると安心できるようなシンボルゾーンですね。まだまだ世界は病んでいますから、繋がりあい、自由に自分を表現できる場所が必要なのです。やがて同じような場所を作りたいと思っている人が集まってくるでしょう。

新セミナー発動!新世界に進む準備を

―――「美しい意識状態」になるためのセミナーとは、新しくできた「真・心の解放セミナー」のことですか?

中西 そうです。まず自分の内側にあるこだわり、とらわれを取り除いていくわけですが、それは単に自分ひとりで作り上げ、溜め込んだ「思い」ではありません。この地球上を取り巻くように、五千年分の魔物がうごめいているのです。この巨大な魔物を最終的には完璧に取り除きます。完全に抜けた人は、周囲の人をも変化させる存在になります。そこに共振が起きるからです。例えば、そういう状態の人がストレスを溜めている人の肩に手を置くと、電撃が走るようにそれが抜けていくのがわかります。実際にセミナーに参加してどうでしたか?

―――爽快感がすごかったです。以前とは考え方も変わってきたなと思います。

中西 そう! 爽快感。それが、いままですみ着いていた魔物が抜けた感覚なのです。

―――OCLCのコースで伝授されてきた「シュリシッディ」ですが、今年もたくさん受けられますか?

中西 もちろんです! すばらしいものですよ。変化の出方は人それぞれですが、誰でも受けられます。よく「求める内容がマインドまみれだ」と気にする人がいますが、もともと富なんてマインドまみれですよ。人というのは手に入らないとずっと追い求めて、結局諦めて、ストレスになります。まず満たされた状態になることが大事で、そこから始まるのです。人間関係を含め、あらゆる豊かさを満たしますよ。

―――最後に、今年に向けたメッセージを教えてください。

中西 2019年は亥年です。翌年は十二支の最初の子年に戻りますね。つまり今年は、新しいステージに移る前の総決算なのです。また数霊(かずたま)的にも2019年は三です。三は「参加」。平成31年は四です。これは「四方八方」で仕事をする。要するにどちらも土台作りなんです。

世界にとってもJOYヒーリングの会にとっても、大きな変革の時期がやってきています。そのために自分が何をするのか。皆さんとパワフルに進んでいきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。

(合掌)

「いやしの村だより」2019年1月号掲載