激動の2020年を過ぎて、これから時代は大きく動き出します。我らケビンから、これから始まる時代についての展望を教えていただきました。

いよいよアクエリアスの時代へ!

中西研二インタビュー

中西研二(なかにし・けんじ)●NPO法人JOYヒーリングの会理事長。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴後、1993年にヒーリング活動を開始。「呼ばれたら全国どこへでも行く」をモットーに行脚を続け、日本全国の各会場で数々の奇跡を起こしています。そして、直接または遠隔によるヒーリングやセミナーを受けた方から多数の感謝の声をいただき、27年間で22万人を超える人々を癒し続けてきました。
2004年からは、ワンネスユニバーシティのコースに招かれ、さらにO&Oアカデミーのコースにも招待されました。その折に伝授された“奇跡の目”で見つめるだけで「奇跡の水」ができ、意図を込めることで「奇跡の塩」ができ、そこからもたくさんの奇跡が起きています。現在は、日本式ヒーリング「愛和道」の完成を目指して、昼夜を問わず活動しています。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなぁに?』『あなたは、わたし。わたしは、あなた。』(いずれもVOICE刊)対談集『なんにも、ない。』『たちどまって自分を癒す』(ともにヒカルランド刊)があります。

次元上昇した世界とは?

──年末に「アクエリアス到来記念イベント」を開催しましたが、では、アクエリアスの時代になるとどうなるのでしょう?

中西 今まで、私たちの知らないところですべてが決まり、押し付けられてきましたよね。結果だけが民衆に伝えられ、選挙ですら民衆の思いが反映されないような時代でした。じゃあ、新しいアクエリアスの時代はどうなるの? と言うと、次元上昇するのでみんな真実しか語らない。つまり、それぞれの真実を知って、そこからすべての人との付き合いが生まれる時代になります。だけど、2021年から急にそうなる訳じゃないよ。最終的にそうなるけど、しばらくは葛藤があるでしょうね。

だって、今までの思考のパターンがあるから。不安・心配・恐怖からくる悲しみ。それらの大元の感情は「愛されたい」「褒められたい」「認められたい」という三大欲求からきているんですね。だけど、アクエリアスの時代に入るとそれが消えていきます。なぜなら、「(私が)愛されたい」「(私が)褒められたい」「(私が)認められたい」が今までだったけど、その(私が)がないのが、次元上昇した世界だから。そうなると、あらゆることが許されていくんです。右向け右じゃなくて、左向いてもいいし、斜め上を見てもいい。でも今は、その反対。右向け右をしないとつまはじきにされる世の中です。

この間、温泉で下着をつけたまま入ってきた男性がいたんですよ。

──え? 恥ずかしいからということで?

中西 多分そうだと思うけど、本当にびっくりしました。今の世の中、そこまできちゃっているんですよ。本当のことを言えない、見せられない。それが全部許されて認められれば、誰もがありのままの自分でいられるでしょう? 今は本当にそれが難しくなっていますけど、そういう時代になるということです。

──社会も変化しますか?

中西 技術的には、もう夢みたいな世界がやってきているんですよ。目的地を入力するだけで現地に行ける車なんて、世界中で開発しているし、あと2~3年もすれば標準になるかもしれません。ドローンを使った宅配だけでなく、韓国ではドローンに人を乗せたタクシーも開発しています。そうなると時間も短縮されるし、事故もなくなる。ほんの数年前ならSFの世界ですよね。でももう現実に起きようとしているんです。

だけど人間の心のほうは、そうはいかない。

こんな話があります。IQ300の知能を持ち、11歳でハーバード大学に受かり、あらゆることで断トツの成績だった男の子がいたんですけど、妬みからいじめにあうんですよ。それですっかりいじけてしまい、結局、反社会運動で逮捕され、荒れた生活の中、若くして死んでしまうのです。

この話にあるように、私たちの内側に人を受け入れる準備ができていないと、こういう子は受け入れられないんです。優秀な人が必ずしも豊かな人生を送るとは限らない。突飛な存在は弾かれてしまう。優秀はある意味、異質な存在だからね。

私もずいぶん受け入れられないできたからよくわかりますよ。本当に苦労しました。残念だけど、この世界で、その人らしく生きていくには大変な世の中なんです。

これからはその人らしく生きていく世界を私たちが作っていかなければならない。そういう時代がやってきたんだから。

勉強はできないけど、ボール蹴ったら天才、絵を描かせたら天才、石に仏様を彫るのが天才。そんな感じに、その人の特技がそのまま受け入れられる世界。ハンディキャップを持っていたらハンディキャップが楽しいと思える世界。そんな世界を作らないと。

そういう世界が今までは希望的で理想の話で終わっていたけど、これからは現実になっていく社会になっていくんだ。そう思わない?

じゃあどうすればいいかと言うと、何度も言っているように私たちにできることは一つだけです。自分の内側を観る。

湧き上がる感情を観察していると、ああ、大昔こういうことで傷ついたからなんだということがわかるけど、「だからあいつが悪い」じゃなくて、そういう体験も必要だったということなんです。そして笑顔の自分で自分を抱きしめてあげる。そういうことをやっていると感情に抵抗がなくなってくるんですよ。怒りは出ますよ。出せばいいんです。感情なんだから。怒っちゃいけないと思うから大変なんです。堪忍袋がいっぱいになっちゃって、いつかパチンと弾けちゃう。そうじゃなくて、怒ればいいんです。そして、「そのことはおしまい!」ってなれば、楽だと思わない? みんながそうなってくると、すべての人を受け入れる準備ができて、悲しい出来事がなくなっていくんだと思うんだよね。

映画の世界を楽しみ、裁かない

──時代の背景として、アメリカの大統領選挙を見ても古い時代から新しい方向へ向かう兆しを感じますね。

中西 簡単に言えばロスチャイルドだって最初は「愛されたい」「褒められたい」「認められたい」という三大欲求から始まっているんです。それがだんだん支配が強まっていき、何から何までやりたいようにできるようになったわけです。

こういう人たちが悪いわけではないんです。役割として、こういう人たちのおかげで世の中がおかしくなっちゃった。これは全部予定通りなんです。そして次のシナリオが始まるわけです。絶体絶命というところでオセロをひっくり返すみたいに状況を反転させる役を一応、今、トランプがやっているだけなんです。これもただの役割です。そういう時代に今いるのです。

だから良いも悪いもない。映画と同じです。映画を観ている時はその世界に浸りきっているほうが楽しいよね。「こいつ悪いやつだな」とか思って。でも映画を観ながらどこかでこの悪人はただの役だとわかっているでしょう? その映画の登場人物を本気で裁いたってしょうがない。同じように、映画を観ているのに「やっぱり調和が一番」という考えも一種の裁きですよ。これはスピリチュアルなことを勉強されている方によくある裁きです。

アメリカの大統領選挙は時代が変わるにあたって、目に見える変化です。すべてアクエリアスの時代が始まるシナリオなのです。

そう思って楽しみましょう。

アクエリアスは融合の時代

──そう聞くと、本当に始まったんだと思いますね。そういう変化の中でいやしの村はこれからどうあるべきだと思いますか?

中西 心の健康センターですよ。要するに「心」と「体」の2つの分野でますます必要になっていくでしょうね。

だってマインドが消えることはないんだから、ストレスが完全に消えることはないですよ。そうやってマインドにこだわってきたために内臓を悪くする人が今までは当たり前のように薬で治療してきたところを、ヒーリングで癒すことができたら一番いいし、そういうことが世の中的に受け入れられてくるんです。

心のケアというのは、今まで話してきたことです。話を全部聞いて、ケアする。アドバイスじゃないですよ。ケアです。アドバイスというのはカウンセラーがするもので、私たちはケアなのです。

そして自分の内側を観るのに、その人が「気づく」ということがすごく大きい。気づくにはディクシャを受けるのがすごく早いから、いやしの村にはディクシャギヴァーさんたちが大勢いるし、これからどんどん活躍してもらいたいです。

──じゃあ今年もたくさんのヒーラーさんやギヴァーさんが誕生してもらわないと追いつかないですね。

中西 「ティーチャー養成講座」も年2回にしようと考えているし、ディクシャギヴァーになれる「覚醒と悟りのワークショップ」もまた春に開催予定です。

アクエリアスの時代というのは、融合の時代なんです。すべての人が真実を言い、支配することも、される恐怖もない。そんな夢みたいな時代が完成されるまでに、千年はかかるでしょうね。でも確実にそっちに向かって動いています。だから今年も健康で、明るく楽しみましょう。

(合掌)

「いやしの村だより」2021年1月号掲載