人類史上かつてないほど混沌としている2020年ですが、「いい時代になりますよ」と笑顔でおっしゃる安藤先生。以前の対談でお会いしたときよりも、ずっといい方向に進んでいると話されます。今回は、特に日本が存在する意味について伺いました。

太古の日本人の魂を思い出すとき

安藤姸雪氏&中西研二

安藤姸雪(あんどう・けんせつ)●東京生まれ。祖父・父の衣鉢を継ぎ書道家3代目として活動。3歳より書の道に入り、16歳から上野美術館における展覧会で活躍したが、現在すべての会を脱会。独立以後、年数回個展を開催し独自の書の霊智を討尋している。書を通じた国際親善交流を行うかたわら、商標・CDジャケット・ポスターなどにも作品を提供するなど積極的な創作活動を展開。現在、文字の源を求めて古代文字研究に専心し、神代文字修練所「書の霊智塾」を主催。著書に『スベての命は元ひとつ』(今日の話題社)など多数。

中西研二(なかにし・けんじ)●NPO法人JOYヒーリングの会理事長。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴後、1993年にヒーリング活動を開始。「呼ばれたら全国どこへでも行く」をモットーに行脚を続け、日本全国の各会場で数々の奇跡を起こしています。そして、直接または遠隔によるヒーリングやセミナーを受けた方から多数の感謝の声をいただき、27年間で22万人を超える人々を癒し続けてきました。
ハワイのホ・オポノポノで有名なヒューレン博士が来日された際には、博士のほうから直接会いたいと言われた唯一の日本人が、中西研二だったそうです。2004年からは、ワンネスユニバーシティのコースに招かれ、さらにO&Oアカデミーのコースにも招待されました。その折に伝授された“奇跡の目”で見つめるだけで「奇跡の水」ができ、意図を込めることで「奇跡の塩」ができ、そこからもたくさんの奇跡が起きています。現在は、日本式ヒーリング「愛和道®」の完成を目指して、昼夜を問わず活動しています。
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなぁに?』『あなたは、わたし。わたしは、あなた。』(いずれもVOICE刊)対談集『なんにも、ない。』『たちどまって自分を癒す』(ともにヒカルランド刊)があります。

私たちはプレアデス系の星由来

中西 私たちが学校で習ってきた歴史で、漢字伝来以前には文字はなかったと、今でもそう教えていますね。でも実際は神代文字としてたくさんの文字があったわけですけど、そのあたりのことはどう思いますか?

安藤 私もそのように教わってきましたけど、いつも違和感を感じながら字を見ていました。例えば「親切」は「親を切る」と書きますよね。それはおかしい、本当のことを知りたいとずっと思っていました。

そのうち書道家になり、ますますその気持ちは強くなり、「嘘を教えてはいけない」と思うようになったのです。それで一切の助けを絶ち、一人で立ち上がることにしました。

そう思っているときに昭和天皇から伊勢神宮に奉納されている本当の文字を見せていただいたのです。大変古いものだから虫に食われ、風化し、ボロボロだから写してほしいと。大変な作業でしたが、『伊勢神宮の古代文字』として一冊の本にまとめることができました。ですから普通の書道家ではなく、古代文字から始まる本来の日本の文化に興味があって、そっちに進んでいったのです。

そこに書かれている名前は、皆さんよくご存じの方々ばかりですよ。

中西 ああ、本当ですね。藤原鎌足、源頼朝──後醍醐天皇もありますね。こういう字を書いていたのですね。

安藤先生が神様から教えていただいた人類進化の系譜。

安藤 実在人物の文字は、紙が破れ、欠けていたり、読めないところもたくさんありました。しかし、私は神代文字に向かい一心に書いていくうちに、いつの間にか神様が教えてくださるようになったのです。それで神様に確認しながら完成させることができました。

中西 どうして昭和天皇は公開したのでしょうか。

安藤 後ほど分かったことですが、節分のお話はご存じですよね?

中西 先生の本にありました。「鬼は外 福は内」と言って鬼に炒り豆をぶつけるのは、実は……。

安藤 鬼というのは日の神様のことで、アマテラスオオヒオオカミ様なのです。この神様が出てこられると、精神的なものが強くなる時代になるのです。そこで、月の系統のアマテラス様がオオヒオオカミ様を出ないようにしたのです。「じゃあいつ出れるのか?」と日の神様が伺ったら「炒り豆に花が咲く頃」とおっしゃったようです。

中西 炒ってある豆だから、芽は永久に出ませんね。

安藤 そう、永久に出なくていいっておっしゃったのですね。そのことを昭和天皇はご存じで、だからこそ伊勢神宮を開けて、オオヒオオカミ様のお力を解放しようと私にお見せになったのだと思いますよ。

中西 精神的なものが強くなる時代の幕開けの意味があったのですね。こういう文字の大元があると思いますが、その大元は宇宙から伝わってきたと先生はおっしゃいますよね。

安藤 それは星に関係しています。大元は天皇と呼ばれたスメラミコトという存在です。その方はプレアデス系です。スメラミコトが魂のお勉強をされ、肉体もはずし、地上に遣わされたのが23万年前になります。

その頃、私は岐阜・高山の位山(くらいやま)でミコトと呼ばれる方たちの教育をしていました。位山には今も住んでいますが、23万年前にもすでにそこにいて、そこから文字をはじめとして霊(タマ)の世界、つまり言霊、数霊、色霊、などなど日本古来の文化が始まったのです。そのことを思い出し、わかってくるようになったのです。ですから、全部思い出したことを皆さんにお伝えしているだけなのです。

それを正しくお伝えして、もう一度日本人として世界の中心の魂として立ち上がってほしいというのが私の希望です。

中西 そのことですが、天皇家の菊花紋章は十六葉です。先生の本によると16の神が世界に広まって、そこで文明を作っていったと書かれていますね。

安藤 そうです。地球上に国々を作り、文字と言霊を伝えていったということですね。だからA、B、Cも元は神代文字なのです。この16というのは光の放射体なのです。

中西 日の丸はその光の放射体の中心ということですね。

安藤 そうです。それを日(霊・ヒ)の元と言います。それは魂の元であるということです。五色人の魂の元であるということです。それを後から「日ノ本(モト)」と書いて、日本にしたわけです。

中西 そういうことは教科書にも書いていないし、誰も知らない。単なる天皇家の紋章みたいに思われているけど、実はそうではなかったのですね。

安藤 日本だけのものではないです。世界を表したデザインなのです。

コロナは弥勒のエネルギー

中西 以前お会いしたときに、「アカサタナ ハマヤラワ」は神様がご出現される順番で、今は「ラ行」の神様の時代だとおっしゃっていましたが。

安藤 そうです。宇宙全体を司る、エネルギーを出される神様の順番が込められているのです。そして今は「ラ」の神様。「ラ」というのは太陽の「陽」で、開くという意味です。

中西 ああ、太陽神ラーと言いますよね。

安藤 間違っているとか、正しいかというのではなく、その時代にあったエネルギーが現れるのです。

例えば宗教はその時代、必要があったから存在しているのです。紀元前5世紀の辺りからモーゼやキリストなど宗教を伝える方々が現れたのは、その時代に必要だったのです。そうやって、その時代に必要なエネルギーの神様がご出現され、今また新しいエネルギーが吹き込まれてきたのです。

中西 精神的なものが強くなる時代になるのですね。

安藤 とてもいい時代になりますよ。元に戻ろうとしていますから。元に戻るということは太古の世界になるということです。太古はとても精神エネルギーが強かったのです。ですから、思えばそのまま思いが伝わる時代でした。それだけ魂が澄み切っていて、神に近かかったのです。

中西 だけど戻るのは並大抵のことではないのでは?

安藤 元の日本人に戻ればすべてが解決します。大元の日本が幸せでいれば、16に分かれた子どもたちも幸せになるのは当然です。乱れているのは、日本がしっかりしないからです。中西 日本がしっかりすれば世界が救われるんですね。今回のコロナもそのうねりの一つで、いいことなのでしょうね。

安藤 コロナはとてもいいことですね。神様の計画通りです。コロナは567ですね。弥勒(みろく)も567なのです。同じことです。国を思い、世界を思い、宇宙を思って、そこから生かされていることに感謝している人にはコロナは無縁です。

中西 だけどそれができない人には、一度足止めをくらって、内側を観る機会が必要だということなのでしょうね。

安藤 個人主義ではダメですね。自己愛ではなく、利他愛に徹底している方にはコロナの恐怖などお呼びでない世界です。

神代文字は神様と繋がるため

中西 そのあたりが大きく分かれていく目安になりそうですね。これからどういう世界になりますか?

安藤 本当に楽しい世界です。科学や学問が5次元以上のレベルになってきます。そうすると、それに適した人しか残りません。この肉眼で見えない世界がどういうものであるかわからないと生きていけない世界です。この世は見えない世界が80%で、それが見える世界を動かしています。これからは高度な文明になりますよ。それを「種人進化期(たねびとしんかき)」と言います。種になった人たちが進化する切り替え時期なのです。とてもいい時期に私たちは肉体を頂いたというわけです。

中西 すごい世界が確かにやってくるのですね。

安藤 そのことを文字を通じて、言霊を通じて教えさせていただくのが私の主催している「書の霊智(みち)塾」なのです。神様のすべてが神代文字に入っているわけです。ですから、書いているうちに神様が入ってくるのです。神様と人の間に宗教も教祖も必要ありません。神様対自分です。神様と繋がるために神代文字はあって、そのために修練するのです。

中西 すごいお話に圧倒されました。お忙しいところ、ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2020年11月号掲載