博士号を二つ持つ、世界有数の科学者である増川いづみ博士ですが、研究対象は地球に存在するもの全てと言ってもいいほど多岐にわたっています。オオムラサキが飛んでくる緑豊かなログハウスにお邪魔して、知識の泉のような博士のお話を伺ってきました。

水、電磁波、音…
世界最先端の周波数!

対談:増川いづみ氏×中西研二

増川いづみ(ますかわ・いづみ)●コスミックチューンサウンドヒーリングスクール創始者、栄養学及び工学博士。東京生まれ。ミシガン州立大学にて栄養学及び電子工学の博士号を、マサチューセッツ工科大学で量子力学の修士号を取得。水の分子構造学と磁気共鳴学を中心に、水の流体力学研究、さらに生体水との深い関わりのある超低周波などの微弱な磁気から高周波までの電磁気研究で、昨今の電磁波公害に対して警鐘を鳴らす。水があらゆることに繋がることに興味をもち、生物分子、マリンバイオロジー、地質学、鉱物学、薬草学など分野を超えて多岐に学び、近年は「音」の可能性と深遠さに着目し、音(振動)と宇宙と人間との繋がりを探求。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来25年間で22万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

水は生命の源

中西 先生は、小さいときから水の研究をしたくて生まれてきたと思っていたそうですね。

増川 私の名前は古文献の研究家である祖母がつけたのですが、「水がすべてに通じるから大事にしなさい」という意味が込められているそうです。

中西 宿命的ですね。それでアメリカに水の研究をしに渡るのですか。

増川 その前に栄養学を勉強しました。なぜなら食事をすることで、野菜や果物の水分を体内に循環させているからです。自然の形態の中には水があり、その水がこの世のすべてにかかわる重要な働きをしています。ですから栄養学を学ぶことはとても大事なことでした。

中西 先生の多岐にわたる研究は、そういう全体を見る発想からくるのですね。本では水の中からあらゆるものが生まれることについて書いてあり、あらためて生命の源だと思いました。

増川 木や石、紙、こうした陶器ですら、すべてのものに水が含まれています。水分バランスが絶妙に保たれているのです。ですから物が自然に崩壊していくのは、そのものの水分保持力がなくなってきて、水分が保てなくなるからなのです。水分保持力というのが生命を形作っている源です。

もちろん、人間もそうです。細胞が水分を保持する力がなくなってくると衰えてきます。

中西 先生が作られたフローフォームという水の装置が越谷にあると聞いて、今度見に行こうと思っています。

増川 以前、京都の清水寺の御開帳記念用の展示物としても作ったことがありました。フローフォームとは、水本来のエネルギーに満ちている理想的な自然界の環境を、装置の中に凝縮したものです。その中で水は8の字(メビウス)に動くのですが、もともとの宇宙のエネルギーは8の字なんです。それがスモッグや電波などの妨害で歪むのです。

このフローフォームを建物の中に置くと、建物の中心から宇宙エネルギーが満たされてきます。例えば、木や漆喰(しっくい)の中にも人が置いていったさまざまな気が刻み込まれていきますが、フローフォームを置くことでそれが浄化されるので、とても体が軽くなります。

中西 「奇跡の水」ができるようになったきっかけは、インドに「奇跡のオイル」というのがあったのです。それはバガヴァンの写真の前にオイルを置いておき、それを末期ガン患者の全身に塗ったらガン細胞が消えてしまった。それ以来、オイルを求めて何万人も訪れるようになったのです。

増川 それはありえますね。そういうエネルギーを欲している体にまだ保持力があれば、オイルというのは体中に浸透し、免疫学的にも、体内の必要なところに入っていきますからね。

中西 そういう科学的な分析はとても嬉しいです。それで「日本でもこういう奇跡を起こせないか?」とバガヴァンに訊ねたら、「やるのはあなただ」と言われ、それから水を見れば「奇跡の水」になり、全国から体験談が届くようになりました。

増川先生の音叉を体験するケビン

増川先生の音叉を体験するケビン

増川 私も音叉を使ったヒーリングをしますが、音とか言霊で変わるというのは周波数を変えることなので、見つめるということも同じことなのでしょう。でもこの「見つめる」という行為をさせているのは心(意識)なので、ある意図を持った心の周波数が変換されて光線となって癒しになるのでしょうね。

中西 まったくその通りです。

増川 中西さんにある「癒す」という思いがそうさせているのですね。

中西 増川先生は音叉を使ったヒーリングのセミナーを開催されていますね。

増川 はい。音叉は反応が早くて、面白いですよ。物質はすべて特有の周波数を持っていますが、音叉の周波数を送ることで、深い記憶の神経が開きます。中西先生はカルマについてどうお考えですか?

中西 それは全部DNAに刻まれているのでしょう。

増川 そうですね。音叉をしていると、どう考えても今世のトラウマではないものとたくさん遭遇します。前世はエジプトで人を殺したとか。それがビジョンで見えてくるのです。

中西 今世だけではどうにもできないことはありますよね。

増川 その見えたものを、いまの自分が納得するとストンと軽くなるのです。けがをしたわけでもないのにずっと痛かった場所が、前世で受けた傷だとわかると痛まなくなったとか。

そして親や先祖のカルマをもらい受けるということもありますよね。カルマがその本人に出てくる場合もありますが、その人にとって一番大事な人に出てしまうことなども多いのです。

中西 私も個人セッションで、痛みの原因を探っていくと映像が見えてくるのです。本当に同じような体験をされてますね。

悪性エネルギーを良性に変換する

中西 先生が30年以上前に作られた電磁波防護製品のテクノAOですが、いまのようなWi-Fiが飛びかう世の中では、ますます需要が高まりますね。

増川 開発した当初は、社会全体に電磁波に対する認識がほとんどありませんでした。その中でいち早く船井幸雄先生が「持ったらすぐわかる!」とおっしゃって認めてくれたのです。地道に改良を続け、いまでは世界10カ国以上の大学や研究所、電磁波学会で認められています。

中西 電磁波をカットするわけではなく、変換するということに納得しました。増川 電磁波カットという言い方をよく聞きますが、電磁波というのはシャットアウトできないのです。例えば電磁波の中で特に危険な「超低周波」は、どこまでも透過するので魚群探知機、鉱物探査機に使用されているものです。テクノAOはカットするのではなく、悪性波エネルギーを良性波エネルギーに変換するものです。だから悪かったものがいいものになってしまうのですね。あらゆる数値が変化して、本当に驚くような現象が起きるのです。

例えばほんの一例ですが、免疫の中でも大きな役割を担っている免疫グロブリンの分泌は約5倍になります。

中西 わあ! すごい!

増川 また超低周波は、脳内ホルモンのメラトニンを1/10に低下させます。メラトニンが減少すると、睡眠障害や、免疫力の低下、無感情になるなど多数の影響がありますが、そのメラトニンも増加します。これはすごいことですよ。

中西 (頭にテクノAOをのせて)これは本当にすごいね。頭がすっきりする。持ち歩き用のペンダントもいいですね。

増川 そう。これを持っていると自分がパワースポットになって、歩くイヤシロチになりますよ。

「愛と勇気」がこれからのキーワード

中西 先生がおっしゃるように、これから地球をどうにかしていかないといけませんね。

増川 私の活動に「ホワイトライオンを救う手伝いをする」というのがあります。いま私たちは、ホワイトライオンからのメッセージをしっかり聞かないといけないのです。

ホワイトライオンの椅子に座り、原生林に囲まれたログハウスの前で

ホワイトライオンの椅子に座り、原生林に囲まれたログハウスの前で

中西 ホワイトライオンというと?

増川 古代アフリカの言い伝えによると、ホワイトライオンは天の河からやってきたとされています。実際にはシリウスからきたのですが、アルビノ(先天性白皮症)とは違い、遺伝子疾患ではないライオンが存在するのですね。

アフリカのシャーマンから「ホワイトライオンの守り人」を受け継いだのがリンダ・タッカーさんで、すでに本物は13頭しかいないホワイトライオンを密猟者たちから、私財を投げ出して守っている人がいるのです。そのことを知ってから、私はホワイトライオンを守るリンダさんの活動を支援しています。

そのホワイトライオンは「愛と勇気」を私たちに伝えています。愛だけではダメなんですね。行動に移す勇気が必要なのです。

中西 本当にその通りです。

増川 多くの方々が情報を集め不平を言うだけで活動しない人が多い。動物の問題もそうですけど、情報を知っても動こうとしない。やはり自ら動くということが、これから大事なのだろうと思います。

中西 まったくそう思います。これからは本当に「愛と勇気」がキーワードになると思います。今日はお忙しいところありがとうございました。

(合掌)

 

「いやしの村だより」2019年2月号掲載