お待たせいたしました! 「いやしの村だより」6月号の「わくわくケビンのここだけの話」でご紹介された、福岡県在住の竹田照正歯科医師との対談です。
「対談の中でその素晴らしい手法を披露してくださいましたが、私自身に対する診断は大変高いものでした」と、ケビンも絶賛。未来の医療として、私たちが身近に感じる日も近いかもしれません。

「治すこと」
それが臨床医の使命だと思う

対談:竹田照正氏×中西研二

竹田照正(たけだ・てるまさ)●福岡県にある「たけだ歯科クリニック」副院長。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来25年間で22万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

痛みの原因はヘルペス

中西 竹田先生は、ずばりどういう歯医者さんでしょうか?

竹田 普通の歯科医とは、ちょっと違いますね(笑)。

実は「これからバリバリ働くぞ」と思っていた若い頃に、体調を崩してしまって。動悸がしたり、片頭痛が起きたりで、病院に行っても原因がわからないから「自律神経失調症」と診断されました。これからという時に出ばなをくじかれた思いがしました。

それで鍼灸治療に通うようになり、西洋医学では原因がわからないような症状でもよくなっていくのを目の当たりにしたのです。

その経験から、東洋医学について興味が出てきて、少し勉強をしました。その知識を得て、目から鱗(うろこ)が落ちる思いでした。いままで勉強してきたこととまったく違うのです。それから本格的に勉強するようになり、手探りで、いろいろな研究会などに参加して学んでいきました。その辺りから普通の歯科医からは外れていきましたね。

最初の頃は、「気」の世界が理解できませんでした。見えないものだから。だけど臨床の場でだんだんわかってくるようになったのです。いまでは、「気功治療」とか「イメージ診断」で患者さんを診ることが多いですが、そのきっかけになったのが、Oリングテストです。

中西 なるほど。指を使って、筋肉の反応から体に合うものかどうかを判断する方法ですよね。

竹田 特に歯科の場合は、痛みや麻痺に遭遇することが多いですから、痛みのコントロールというのが一番の主題になるのですが、Oリングテストをたくさんしていくうちに、どこに痛みの原因があるかが、かなりわかるようになりました。

それで、痛みや麻痺というのは、誰でも持っているヘルペスというウイルスと深い関係があることがわかってきたのです。

中西 ヘルペスが?

竹田 多くの痛みや麻痺、三叉神経痛や舌痛痛、顔面神経麻痺などは、その神経支配領域でヘルペスが関係していることが多いですよ。頭痛などもそうで、ヘルペスはほとんどの痛みに関与していると思います。

Oリングテストで、携帯電話の電磁波が出ているところを特定する

Oリングテストで、携帯電話の電磁波が出ているところを特定する

中西 でもOリングテストは、原因や場所を特定する検査方法で、治療ではないですよね。その後、どうするのですか?

竹田 ヘルペスの活性を抑える抗ウイルス剤を投与すると即効性があるので、それから漢方薬や鍼灸などで免疫を上げていきます。

ヘルペスは消えることなく、常に体の中にいるのです。だから体全体の免疫が下がると活性化するのです。

中西 私も数年前に原因不明の頭痛で入院したことがあるんです。抗生物質を投与してもまったくよくならなくて。それが3週間くらいしたら突然よくなりました。もしかして、それもヘルペスだったんでしょうか。

竹田 当時の写真を見たら、もっとわかると思いますが、抗生物質が効かないとなるとヘルペスの可能性が高いですね。中西さんの免疫が上がって、治ったのだと思われます。

中西 普通はそんな診断しないですからね。

竹田 Oリングテストをしないとわかりませんからね。ガンの発見も、遺伝子検査でもわからないくらいのものでも発見できます。実はもっと昔にまでさかのぼることができるのです。

中西 どうやって?

竹田 例えば40代でガンになった人がいるとしますが、その人の30代、20代、10代の写真を見せていただければ、どの年代からガンが進行してきたか、そのヒストリーがわかるのです。

中西 えー! それはすごいですね!

ストレスへの「警告」

中西 これを医学界に認めさせるのは難しいですね。

竹田 最初から反発されますよ。

中西 私も先日、ぎっくり腰になった人から「いまから飛行機に乗りたいからヒーリングをしてほしい」と連絡がありました。遠隔して、その後「治ったので飛行機に乗れました」と。私もなぜぎっくり腰が治るのかわかりません。だけど、飛行機に乗れて、喜んでもらえたらうれしいです。

それをインチキだと言われたら、理論的に説明できないので「そうですか」と言うことしかありませんが(笑)。でも結果が伴うので事実としてあるのです。

ただ言えることは、あらゆる病気の根源はストレスからくるものだと思っています。

皆さん意識していないと思うけど、言葉にするだけでストレスになるのですよ。

竹田 そうなのですか。

中西 言葉にするとマインドが動き出しますから。

だからいろいろマインドにがんじがらめになっている人には「自然に帰りなさい」と言っています。森の中とか、自然界に身を委ねていると、自己主張がスーッと消えるのです。

マインドに支配されている状態がストレスになってしまう。

だから竹田先生のお話を聞いて、ヘルペスって神の使いだと思いました。

竹田 なるほど。ヘルペスって、なんでこんな厄介なものと一生付き合っていかないといけないのだと思っていました。免疫が下がると痛みを出すなんて。でも「警告」という意味なのですね。

中西 ストレスで限界になっている人に、「疲れているからもう休もう」と(笑)。そんな気がしました。

未来の医療への可能性

中西 すごいですね。歯科医という括りを超えた、体全体のお医者さんですよね。こんなお医者さんいませんよ。

竹田 変わり者なんですよ。いろいろ治っていく症例があったとしても、エビデンスとして出さないと医学業界では相手にされません。

でも私は臨床医ですから、患者さんを治すことが使命だと思ってやっています。

中西 よくわかります。私もインチキだと言われようが、目の前の人が楽になってくれることを一番に思っています。

竹田 だけど、医療費というのがありますよね。保険医療はルールを守る仕組みなのです。マニュアル通りにすれば保険適応になるという。それで治ればいいのですけど、治らない人が多いから、みんな中西さんのところに来ることになるのでしょう(笑)。

だけどマニュアル外のことをすると、健康保険が適応されないので、根本的に治さなくてもそのままで済ませてしまう。この仕組みが、結果的に医療費が増大化していく原因の一つだと思いますね。

中西 医療が根本的に治す方向に向いていない。それが医療費増大の原因であることは間違いないですよね。

でもまた一人、未来の医療の場で、頼もしいお医者さんに出会えました。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2018年8月号掲載