先住民族のマオリ族が入る以前から、ニュージーランドに住んでいたとされるワイタハ族。日本人と同じシリウスで生まれ、ともにムーの時代に地球に到着。シリウスから生まれたこの二つの部族は、日本人を「金龍」、ワイタハ族を「銀龍」とし、兄弟の関係にあるそうです。
三度目の対談になりますが、地球の様相が大きく変わってきている今、兄弟であるワイハタ族からはどう映っているのでしょうか?

日本人が持つ
素晴らしいスピリットを
思い出してほしい

対談:テポロハウ ルカテコラコ長老×中西研二

テポロハウ ルカテコラコ●1943年大嵐の中、ワイタハ部族の歴史にとって聖なる山 Tokatoka(トカトカ)で生まれる。3歳の頃にワイタハのシャーマンになるためにシャーマンである祖父母に連れられて洞窟に行き、地中の中に埋められて3日間の儀式を受ける。幼少の頃は、祖父母より伝統を受け継ぎシャーマンとして育てられ、青年期にはカンタベリー大学へ通う。卒業後、8年間大学で生物学・科学・伝統を教授する。ワイタハ族の Wananga(伝統)を教える最後の Tohunga,Kahuna(トフンガ、カフナ)、シャーマン(呪術師)の一人でもあり、伝統を伝える施設で、彼らの先祖の古代芸術やメディスン(薬草)、ヒーリング等の手法や思想を復興させ、それを教える。ルカ(イルカ)の種族でもあり、古くからイルカやクジラと共に共存していて、その伝統を受け継いだイルカやクジラ、水のセレモニーやヒーリングを得意とする。そして、レムリアの頃より続くワイタハの13の暦も受け継ぎ、この暦を使って、魚をとる時期を決めたり、病気になった人を癒したりしている。その家系はドラゴンと深く関わりがあり、氏は古くから伝わる「マジック・ドラゴン・スクール」の最後の生徒であり、ドラゴン・ケアーテイカー(龍のお世話する人)でもある。
パラレルワールド http://www.parallel-world-healing.com/
(取材協力)ワイタハジャパン・ブログ https://waitahajapan8.blogspot.com/

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来25年間で22万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

世界が一つになるための鍵は日本

中西 今回は、長く日本に滞在していらっしゃるんですね。日本でどのような活動をされているのですか?

長老 来日した基本的な目的は、日本にいる若いドラゴンの生徒さんたちに、太古の昔から続いている日本の素晴らしいスピリット(精神)を思い出し、取り戻すよう伝えることです。そのために、日本全国の寺院をいろいろ回りました。龍神信仰がある奈良県の室生寺では、「龍神信仰の源流を探る」というシンポジウムでお話しました。

中西 日本には龍神信仰が強く残っているので、国は違えど、ドラゴンを通じてすぐわかり合えるでしょうね。

長老 日本に来て思ったことは、たくさんの人がそういう心に目覚めてきているということです。だから若い方々に働きかけて、人々の意識を高めるように伝えました。

年配の人ほど、ドラゴンなどの話をすることを潜在的に恐れています。でも徐々に変わってきたように感じます。

中西 長老から以前に、「日本は金龍族。ワイハタ族は銀龍族で元々は兄弟だった」というお話を伺いました。それが一つになって、ともに活動する時期がもうすぐ来るとのことでしたが、長老から見て、世界はどのようになっていくのでしょうか?

長老 世界が一つになって、ともに地球の進化を成し遂げていくには日本が世界を導いていく役割があると思います。そのためには、日本が団結する必要があって、天皇やリーダーに対し、忠誠心を持ってついていくべきなのです。

アセンションの時期が来たら、世の中は混沌とし、彷徨(さまよ)う人たちが大勢出てくるでしょう。そういうことを少なくするためにも、一つにまとめるリーダーと、忠誠心を持ってついていく人々の心が重要になってきます。

中西 アセンションの時期はいつ頃かわかるのですか?

長老 それは、国によってそれぞれ違うでしょう。たとえサバイバルになることになっても、日本は諸外国に比べ、必要な資産を国内で確保しているのでまだ安全です。

そういう賢い指導者がいるということを誇りに思って、従っていくようにすればいいと思います。

前回、ケビンからは腕時計、長老からは杖を交換し、それを祭壇に捧げ、お互い大切にしていた

前回、ケビンからは腕時計、長老からは杖を交換し、それを祭壇に捧げ、お互い大切にしていた

日本語で語る言葉をご先祖は聞いている

中西 ただ日本の若者の現状を見てみると、夢をなくしてしまった若者がすごく多いし、引きこもりや、なんらかの精神障害を抱えた人たちも多いのです。そういう状況をどう思いますか?

長老 とても悲しく感じています。日本にはたくさんのヒーラーがいるので、そういう人たちを助けるようお話をしています。なるべく化学的な薬に頼らないようにするためにも、ヒーラーの力が今後ももっと必要になると思います。

中西さんも独自の処方があり、それをたくさんの人に教えていますね。

中西 はい、そうです。

長老 それは素晴らしいことです。日本の魂、日本の精神性をもって、それを伝えている人を見ると、とてもうれしくなります。

やり方とか形式は関係ありません。それらを日本の言葉で伝えていることが大事なのです。すべてのご先祖、霊的な存在は、日本語で語る言葉を聞いているからです。

中西 日本語が大事なのですね。

長老 前回、中西さんが、「水の集会(ギャザリング)」に参加するためにニュージーランドに来られたときに、私たちはたくさんのセレモニーをし、お祈りをしました。その時、中西さんがあの場でお祈りをしてくださって、そこに日本のスピリットが残ったのです。私はそこに若い人たちを連れていき、そこから何かを感じ取るように話しています。

二つのドラゴンを一つにする

長老 同じように、10月に「風の集会(ギャザリング)」があります。

今回は、その昔に、日本人がやってきた聖地で行います。その日本人たちは、日本に戻る前にその地でお祈りを捧げました。そこは、私たちご先祖のお墓になっていて聖地なのです。今回、ここで日本人の方にお祈りをしていただくと、ご先祖が残した日本人のスピリットが再び浮上してきて、私たちのご先祖のドラゴンと一つに混じり合っていくのです。

私たちの土地には地震があります。日本にもたくさん起きます。

そこで、日本人の言葉でお祈りをしてもらうことによって、ドラゴンを一つにすると、地のドラゴンの動きが緩やかになり、それほど大きな地震が起きないようになると、私たちは信じています。

そのお祈りを中西さんたちにお願いしたいと思っているのです。

中西 わぁ。すごく責任重大ですね。ただ10月はすぐなので、スケジュール的に調整できるかどうかわかりません。でも、検討します。

長老 そこは聖地で、世界中から誰が来ても歓迎しますが、一番最初に来るのは日本人であってほしいのです。というのは、私たち先祖の骨と一緒に、日本人の骨も埋まっているからです。

中西 その聖地は、いまは自然に還っている状態だということですが、いずれは寺院などを建てられるといいですね。

長老 それも一つの夢です。

私たちワイタハ族の聖地はいくつかありますが、多くは閉ざされています。というのも、私たちは土地を奪われた民族で、外から来る人たちにオープンでない人もたくさんいます。

私がいま構想していることは、私が日本で叡智をお伝えすることによって、それが日本人の間に広まっていき、それがニュージーランドにいるワイタハ族の人たちとも交流を深めていくきっかけになればということです。

そうやって、お互いがわかり合えていくようになれば、いまは入ることのできない場所でも、いずれオープンになっていくのではと思っているのです。

中西 素晴らしいですね。金龍と銀龍でワイタハ族とは兄弟なのですから、もっとお互いのスピリットを交流させたいです。

今日は、お忙しいところありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2018年9月号掲載