過去250年~340年、誰にも解けなかった数学の4つの難問を解いて、日本よりもむしろ世界で有名な佐野千遥氏ですが、そのことを「面白いから趣味的にやったことです」と、さらり。
氏の業績は、物理学の世界に留まらず、語学、哲学、経済学などあらゆる方面に及んでいます。斬新な発想で物事を切り取り、提言されていくその先に、世界全体の平和を見据えた新しい社会の構築が見えてきました。

新しい物理学を構築し、
新しい世界を創造する

対談:佐野千遥氏×中西研二

佐野千遥(さの・ちはる)●世界史的数学難問4問解く、2012年3月太陽表面から新惑星誕生を科学的に予言、12年3月NASA発表で実現、誤謬数学分野論証、反エントロピー全新厳密自然人文社会科学体系創出、永久磁石永久機関モーター実験、資本主義主力株式会社を覆すフリーエージェントによる世界革命提唱、社会正義実現のため、軍事まで含め世界革命戦略手順を提起。
http://ameblo.jp/allahakbar231/

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネスメディテーター。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来20年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は7名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

ニュートンの残した新しい物理学の式

中西 既存の論理を超えた、非常に斬新な理論でもって、森羅万象、あらゆることを数式で表すことができる佐野先生ですが、いまのお考えに至るきっかけを教えてください。

佐野 私が人工知能を研究していた頃に、研究を通して、数学の確率論というものは根本的に間違っているのではないかという疑問を感じていました。世界中を調べたら私と同じ考えを持つ方がいて、その方がのちに私の恩師になる故スミルノフ博士でした。

やはり確率論とは間違った数学分野でした。そのことは「ゲーデルの不完全性原理」により論証されました。連続実数とは物理世界にも数学世界にも存在しない数でしかないのです。その間違った確率論を大幅に取り入れたのが現代の「正統派」現代量子物理学です。では我々、スミルノフ派が、どういった論理をもとにして物理学の大系を作っているかといえば、実はニュートンなのです。

中西 ニュートンといえば、私には万有引力くらいしかわかりませんが、ニュートンの理論ではいまの量子物理学を説明できないと言われていますよね。

佐野 量子物理学がニュートンを超えてしまっていると思われていますが、実はまったく逆なのです。ニュートン自身が17世紀に書いた物理学の単純明快な教科書があります。その中で、当時、数式というものはすべて言葉で書かれていたために見落とされていた重要な式があったのです。それを旧ソ連の物理科学界で再発見されました。「動的作用・反作用の法則」というもので、通常一般的に使われる「作用・反作用の法則」は「静的」な式なのです。「動的」の式は長いこと忘れ去られていました。このことは大激論になりました。そのとき私の恩師である故スミルノフ博士が「この式をニュートンの残したままのオリジナルの式として復権させなければならない。そうした場合、量子物理学も相対性理論もすべて捨てて、ゼロから物理学を作り直さないといけない」といって物理学の再建に全力を尽くしたのです。それくらい革命的な式だったからです。

いまの量子物理学は、統一された論理というのが一切ありません。現象面の上っ面を取り繕っただけなので、批判をすると批判の中で矛盾が起きてしまい、一貫した批判ができないのです。それを一切矛盾なしで批判できるのは我々の物理学が世界で最初でした。なぜそれができたかというと、宇宙万物の因果律であるこの「動的作用・反作用の法則」を公理として設定したからです。新しい物理学とは、この公理から無矛盾の公理が出現し、物理学の各特殊分野の実験式がすべてこの公理から導き出されることがわかりました。このように驚異的な物理学なのです。

例えば、フリーエネルギーというものを作っている人は大勢いますが、プロトタイプの段階までしか出来ないのが現状で、製品化までいかないのです。なぜかというと実証だけあって論証がないのです。だから体系的に改良するめどがたたないのです。だから我々は理論というものをそうとう重視してフリーエネルギーやその他開発をしていています。その理論というのはニュートンの「動的作用・反作用」になるわけです。フリーエネルギーができるということは「永久機関不可能論」という「正統派」現代物理学の前提が覆り、エネルギー保存の法則も覆ります。でも難しいことでもなんでもなくて、フリーエネルギーというのは簡単にできるのです。

太陽系の惑星は太陽から誕生した!

中西 「太陽の表面から新しい惑星が誕生する」という仰天な計算もニュートンの「動的作用・反作用」で計算したのですか。

佐野 ニュートンの「動的作用・反作用」の式と「万有引力」の連立方程式で求めました。その結果、宇宙全体が巨大な太陽だったと導き出されました。そして時間が進むにつれ、質量が変わらないまま太陽が縮んでいき、半径が黄金比になるごとに太陽の表面から星が崩れ落ちたのです。ですから太陽系の惑星の中で海王星が一番遠くにありますが、海王星が誕生したとき、現在の太陽の位置と現在の海王星の位置を半径とした巨大な太陽があったはずなんです。

そのように黄金比まで縮小するたびに惑星が誕生すると仮定すると、いま一番内側にある水星と太陽の黄金比のところに惑星がないのがおかしいのです。そこにあるべき惑星とは、実は月ではないかと考えています。月というのはあの大きな木星の周りを回っている衛星と同じくらいの大きさです。そう考えると地球の4分の1ほどの巨大な星が地球の衛星であることが不自然です。

実は、月が惑星として誕生し、なんらかの理由で軌道を外れ、金星に接触したのではないかと考えています。実際、ほかの惑星のパターンと比べて金星は自転も地磁気も少し違います。接触の衝撃で金星の自転軸が横倒しになって自転がほとんどなくなり、その結果地磁気がなくなったとみています。その接触の跡が月のクレーターだと思っています。その後、月は地球の軌道に捉えられ、地球の衛星になってしまったと考えたほうが自然なのです。

中西 それはいままで誰も考えなかった太陽系の構造です。

佐野 そもそも太陽系はどのようにしてできたか? 太陽系の惑星はほとんど太陽の自転軸に垂直な平面状を公転しています。もし、どこからか流れてきた星が太陽の軌道に捉えられて太陽系の惑星になったとしたら、あんなにきれいに並ぶことができません。そう考えるとやはり、いまよりも巨大な太陽が海王星を発生させ、じょじょに縮まっていくと考えるほうが説明がつきます。

そしてさらにその月が有ったはずの軌道半径に黄金比を掛けると現在の太陽の半径に等しくなるので、まもなく新たな惑星が発生すると予想されました。このことはNASAの動画でもはっきり確認できます。私の発表の後に、太陽の表面から黒い小球が転がるように出現したのでした。

ガンに関する取り組み

中西 話は変わりますが、先生はガンになっても手術せずに治されたとか。

佐野 ええ。そのときの経験からガンについていろいろ研究したのですが、ガン細胞というのは42・5度以上でほとんど死滅すると言われています。そこに着目し、ガン細胞に遠赤外線を照射する装置はすでにありますが、私はさらに3つのシステムを取り入れたものを設計しました。1つは360度、どこからでも遠赤外線を当てる仕組み。2つ目は42・5度以上に温度を保つ仕組み。そしてガン細胞が死滅するときに細胞の中のカリウムが飛び出し、それが大量になると人は死んでしまうので、3つ目は、死滅したガン細胞がわかる機能です。それで一度にたくさんのガン細胞を死滅させないようにするのです。

ガンについてはそのほうが単純明快でわかりやすく、確実に治療できると思います。

中西 ということは、いまのガン治療ではガンを消すことはできないとお考えなのですね。

佐野 現状では光速度が実現できていないため、効果にむらがあるけど、私がこれから提供するトポロジカル超伝導回路により家庭電力でも実現させられる光速度で、表面電荷が消えた電子=反エントロピー要因負の質量S極単極磁力子を原爆症患者の劣化した原子核に飛び込ませる仕組みになります。これからはもっとよくなると思います。

中西 そうですね。先生は「日本がん難病サポート協会」の会長をされていますから、経験から培われたノウハウをどんどん世間に提言していただきたいと思います。

意見を擦り合わせれば大同団結できる!

中西 物理学から発信して、さまざまな方面へのパラダイムシフトの可能性を感じますね。いまの目標はなんでしょうか。

佐野 やはりいま一番優先しなくてはいけないことは福島第一原発の放射能汚染問題です。

中西 本当にそう思います。汚染対策ということですか?

佐野 汚染対策というよりも、「ウラン・プルトニウム低温解体消滅システム」といって、燃料棒そのものを低温解体してしまうという方法です。

中西 えー! それはすごいことですね! 燃料棒の処理問題はなにも解決方法がなかったのですから。

佐野 抜本的な解決方法が今まで無かった原因は「正統派」現代物理学が誤っているからエントロピー増大熱核反応にしかならなかったためですが、我々の新しい驚異的反エントロピー物理学は核燃料自体を物理的手段により低温解体消滅させることが出来ます。

中西 新しい物理学で世の中をみると実に住みやすくなりそうですね。私も原発の問題は最優先で解決したいことです。垂れ流された放射能の対策と、新しいエネルギー供給。このことは実現されそうですか?

佐野 システムとしては実現可能です。実は一番困難にさせているのは技術的な問題ではありません。利権問題もあるし、特に軍事的な問題があるのです。原発が日本にあるということは軍事バランスを保つ意味もあるのです。

中西 核兵器を作るために原発があるという意味ですね。

佐野 自衛目的で核を持つためには核兵器を製造する原発が必要と考えて、原発に反対と言えない集団がいますよね。でもその人たちと原発反対という人たちは、実は大同団結できると思います。

中西 というのは?

佐野 学生運動が盛んな頃、東大全共闘の格言に「連帯を求めて、孤立を恐れず、力及ばずして倒れることは辞さないが、力尽くさずして挫けることを拒否する」という格言があったのです。それを読んだ盾の会の会長である三島由紀夫が「これはまさに武士道である!」と言ったそうです。盾の会といえばイデオロギーとして全共闘と正反対ですよね。

その格言の精神は、全共闘の側からみると「革命的敗北主義」ですが、盾の会からみると「武士道の美学」という共通した真の自己犠牲という美学なのです。それを現在に戻すと、軍事的理由から原発必要論を唱える人たちに、先にも言及した核兵器に変わる自衛のための反兵器があることを説得できれば、原発の存在意義がなくなり、反原発側に回ると思います。

さらに、単極磁力子による原子力を遥かに凌ぐ安全な巨大発電システムを我々は提供しますから、利権によるのではなく軍事的理由から原発必要論を唱える人達は諸手を挙げて反原発側に回るはずです。利権に結びついていない人達は元々社会正義という意識で同じ方向を向いているはずなのですから大同団結ができるのです。

中西 軍事問題が解決されればそうなるかもしれません。しかし、そんなことができるのですか?

佐野 ここでは詳しく述べませんが、従来の戦争の概念を覆し日本の自衛隊が兵器で武装するのではなく、反兵器を装備すれば、米国、中国を一蹴する事が出来るようになります。

私の理論体系は、まったく矛盾のない統一した物理体系を中心として、人文、社会学まですべてに無矛盾で統一されているものです。だからあらゆる潮流の方々を根本から説得できると思っています。とことん話し合い、どこまで一致して連帯できるか擦り合わせたときに、真の大同団結ができる気がします。

中西 話し合い、真の目的を確認し、いろいろなところと大同団結していくと、すごくいい結果になりそうな気がしますね。

(合掌)

「いやしの村だより」2014年5月号掲載