2019年9月号
夏休みに観た二本の映画
NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)
夏休みに観た二本の映画
私は今年の夏は思い切って、二週間ほど休みをいただきました。ヒーリング活動をはじめて27年目に入っています。その全体を見直すことによって、今後の愛和道のための体制づくりを固めていきたいと思っています。
そのなかで二本の映画を観ました。一本は『海獣の子供』、もう一本は『アルキメデスの大戦』です。まず『アルキメデスの大戦』のほうの感想ですが、いまどき第二次世界大戦の戦艦大和を語るのは古い話のようですが、ひとりの天才数学者が数学の力によって戦争を止めようした物語です。不沈艦戦艦大和の建造の秘密について語られた内容には心を激しく揺さぶられました。まさに平和への祈りが込められていたのです。
私たち現代人は、ほぼ誰もが戦争を体験していません。したがって、戦争の実感がわかず、想像でしか語ることができません。しかし、およそ人類が創り出すもっとも悲惨なものが戦争といえるでしょう。それを天才数学者がいかにして数学で止めようとしたのか、まさにその姿勢の中に私たち人間が、人類が持つべきロマンがあるような気がします。本当に素晴らしい映画でした。かなり人気になっていたので、たくさんの人がご覧になっているかもしれません。観てない方は、どうぞ一度ご覧になることをお勧めします。
続いて、『海獣の子供』というアニメを観ました。同時上映の『天気の子』と比べるとあまり人気のなかった映画のようです。私たちの世代には、アニメーション映画に対して少し小馬鹿にしたようなところがあります。ところが、そんな思いはいい意味で完全に打ち壊されました。この映画は、この地球、この宇宙のすべてが一つであることを、ワンネスであることを語っていたのです。ジュゴンによって育てられた「海」と「空」の二人の少年の話は、ギリシャ神話の抒情詩のように美しいドラマを展開していきます。最終章では、すべてのものが一つであるということを語りつくしていたのです。
ただ、夏休みに子どもが観る映画としては少々難解で、退屈な映画に思えたかもしれません。この映画の製作には6、7年という年月がかかったようです。そこにも並々ならぬ情熱を感じました。ぜひぜひご覧になってみてください。
すべての人に豊かさを
いよいよフィールドオブアバンダンス(FOA) が近づいてきました。9月13日から16日に行われます。もちろん、O&Oアカデミー主催者プリタジによってコースが開催されます。このコースでは、人生の意味と、人生のなかで苦しみあえいでいる人たちへの真の解決策が伝えられます。人生における富、両親との関係、パートナーとの関係、親と子の関係、社会との関係などなど、そこに恩寵がもたらされます。コースの名前にあるように、豊かさはこのコースに出たすべての人に与えられるでしょう。ぜひご参加ください。
真の幸せは内側から
70歳を過ぎてようやくわかったことがあります。若いころは常に、外側に向けて想いを発していました。人生における成功とは、人がうらやむような業績を残したり、富を得たり、地位を得たり、などなど、外側に向けたものだと思い込んでいました。でもそこには、決して真の幸せはないということにようやく気付きました。真の幸福とは内側からやってくるもので、外側にあるものではないということです。内側が平和な状態で外側を見ているなら、やがてそれは外ににじみ出し、周りを幸せにするでしょう。宇宙のすべての存在はつながっています。それは、鉱物だろうと植物だろうと魚類だろうと哺乳動物だろうと、あるいは昆虫類だろうと、この地球にあるすべてのもの、あるいはこの宇宙にあるすべての星々の生命に大きな影響を与えているということです。
私たちは幸せになる義務があります。権利ではないのです。義務なのです。またゆっくり、そのへんのところをお話ししたいと思っています。
(合掌)