わくわくケビンのここだけの話わくわくケビンのここだけの話

2020年3月号
凍てつく寒さの中で感じる
仲間の温かさ

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

凍てつく寒さの中で感じる仲間の温かさ

2月9日の愛和道マスター養成講座の翌日から東北に入りました。その日の朝、我が家の外は凍てつく寒さ。その中、盛岡へ向かいました。車窓から見える景色は、北に向かえば向かうほど銀世界。盛岡駅に降り立ったときは、久しぶりの寒さに身も心も緊張が走りました。氷点下10度。これが道路を凍らせ、道ゆく人を寡黙にしていました。

しかし空は晴天、濃い青色と、残雪のコントラストが見事に美しい光景を描き出していました。

会場で待っていてくれた仲間たちは、どこまでも温かく迎えてくれました。仲間っていいですね。身も心も全てを暖かにしてくれます。これだから全国行脚はやめられません。

今年も一つ年を取り感謝

このあと、間もなくインドに向けて旅立ちます。O&Oのエーカム・アバンダンス・フェスティバルのコースに参加するためです。帰ってきた頃はこの便りを読んでいると思いますが、そのことについてはまだ体験していませんので、改めて報告しますね。

それにしても、私は幸せ者です。なんて素晴らしい仲間を持ったんでしょう。しかも日本中にいっぱい。さらには世界にも広がり、中国ではいつ来てくれるのかと、首をながーくして待ってくれています。

この3月2日で満72歳になりました。おかげさまで健康で、元気一杯。若いときと変わらぬ動きをさせていただいています。ありがたいことです。世の中はコロナウィルスとか、インフルエンザとか、何かと騒がしいですが、私には一切無関係で、ここ何年も風邪というものを引いたことがありません。丈夫な体をくださった両親とご先祖さまへの感謝にたえません。

大きな和になり世界を変える

今年は東京オリンピックがあるためか、世の中スポーツの話題で持ち切り。確かに身体能力の高い人たちが繰り広げるさまざまなスポーツは観る者にとって興奮もするし、感動もします。

私も学生時代から、やるのも観るのも大好きでした。しかし勝敗は厳しい現実をもたらします。1964年に行われた東京オリンピックでは、マラソンで銅メダルを取った円谷選手が自殺をしてしまいました。サッカーのワールドカップではオウンゴールをした選手が故郷の空港で射殺されたり、競いあう選手を呪いにかけたり、わざと飲み物にドーピングで引っかかるものを入れたり、枚挙に暇がありません。

なぜそんなに勝つことが重大なことなのでしょう。古来から人類は争い続けてきました。何万年もの間、戦争が止んだことがありません。私は生きている間に全人類が、すべてのこだわりを捨てて許し許され、平和な世界を築く姿が見たいのです。

ヒーリングは、戦士たちが鎧(よろい)を脱ぎ、安らげるひとときを提供できるとても有効なツールだと思い、27年前にスタートしました。すべてがうまくいったわけではありません。失敗もたくさんしました。恨まれたこともありました。でも、出会えたことを喜んでくださった方もいました。この活動が、一人の人を幸せにできるなら、それだけで、心から嬉しいのです。

私は大きなことはできません。でも、小さな喜びがささやかな平和をもたらすのです。それが愛となり絆となります。そしてやがて大きな和となって、世界を変えることにつながるかもしれないのです。

私にはささやかな夢があります。どこかの町の片隅で、小さな和が生まれることです。やがてそれが幸福の種となって成長し続け、世界が一つになる…。生涯かけて夢見ています。

(合掌)