わくわくケビンのここだけの話わくわくケビンのここだけの話

2018年1月号
千年の夢

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

「家に帰ってあなたの家族を愛しなさい」

一年はあっという間に過ぎて、新年を迎えました。皆様、明けましておめでとうございます。月日のたつのは早いですね。このあいだ25周年イベントをしたと思ったら、もう今年は26年目になりました。しかも3月で古希を迎えます。人生のラストスパートの時期に入りました。念願の夢を形にしなければいけません。もとより、その夢とはワンネスビレッジです。子どもの頃からずっと持っていた夢の実現に向けて、動き出したいと思っています。

人はなぜ争うのでしょう? どこかの誰かが自分より何かに優れていることが、なぜ許せないのでしょう? 私たちは競争し、勝ち負けを決めるために生まれてきたのでしょうか。それが生きる目的でしょうか?  それなら人生は勝者になることだけが目的になってしまいます。あなたはそんな人生を生きたいですか?

先日、中学生の子どもを持ったお母さんがやってきて、こう質問されました。

「うちの子は、今学校に行ってません。何で行かないの? と聞いたら

『何のために学校に行くの? 意味がわからない』

と言うのです。私は『だって、ちゃんと勉強しないといい学校に入れないよ』と答えました。

『それって、どこかの誰かよりいい点を取って合格するんでしょ? そんなのしたくない。先生はみんなと仲良くって言うけど、みんなライバルになって、仲良くなんてできないよ。意味わかんない』。

わたしは絶句してしまいました」

みなさんならこの疑問にどう答えますか? 私たちは、何か大切なものを失った世界を作ってしまったようです。

精神世界の本を手に取れば、決まって出てくる言葉が、「この世界は愛を体験するためにある」というフレーズです。そうだとするなら私たちは、愛を表現することが人生の目的ということになります。しかし、私たちは真の愛を知りません。ですから、それを体験することから始めるのです。

「世界平和のために何ができるかですって? 家に帰ってあなたの家族を愛しなさい」

マザーテレサ名言集より

千年後の世界のために私たちができること

大きなことは、小さなことの積み重ねによってしかできません。ワンネスビレッジは、幸せな人の手でしかできません。私はそのことにようやく気づきました。愛し合う人たちが集まって、分かち合い、助け合い、お互いの違いを認め合い、一歩一歩築き上げていくことなんです。それしかありません。たとえ村ができる用地を手に入れたとしても、そこに住む人が、自己中で、競争意識を持って参加したのなら、現代社会と同じ問題を抱える集団を作るだけです。

「人類は一家族である」とはシュリ、バガヴァンの言葉です。あなたは地球上のすべての人を自分の家族と思えますか? 全人類がその意識になったとき、世界は大きな平和を築き上げるでしょう。それが真の黄金時代です。そんな社会にいつなるのかと、シュリ・バガヴァンに聞いてみました。

「それには、あと千年かかるでしょう」

途方もなく遠い未来だと思いますか? 確かに私たちは生きていないでしょう。しかしいま一千年前の遺跡が発掘されて、たくさんのメッセージが残されているように、例え何年かかろうと、誰かが始めなければ夢のある世界はできません。あなたはあなたの子どもにどんな夢を語ってますか? 生き生きと輝いた目であなたの夢を語ってますか? 先ほどの子どもに人生の意味、あなたの夢を語れたなら、子どもたちも目の輝きを取り戻すことでしょう。よかったら、一千年後の世界について語りませんか?

ワンネスビレッジはそこからスタートしていきます。年齢、性別、学歴、国籍、あらゆる違いを乗り越えて、お互いを尊重し、助け合う世界を目指して小さな、偉大な一歩を踏み出しましょう。

(合掌)