2011年10月号
地球上のすべての出来事は、
人類の集合マインドの結晶

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

思考がすべてを現実化する

3・11東日本大震災から半年、9・11アメリカ同時多発テロから10年目の9月11日に、この原稿を書いています。

最新の量子物理学によれば、すべてのものは意志を持って創造され、すべては波動であり、粒子である、と言っていますから、起きることはすべて、私たち人類の集合意識が関わっていることになります。その視点に立てば、9・11事件はもちろんのこと、3・11に東北地方から茨城、千葉までの海岸線を中心に起きた東日本大震災も、すべて私たちの想念が関与していたことになります。もちろん福島原発事故も。

ワンネス運動の提唱者であるカルキ・バガヴァン氏は、
「私たちの思考(マインド)はワンマインド」
と言っています。つまり、私たちのネガティブなマインドが、この二つの悲惨な出来事を引き起こしたということです。私たち人類の内側にそんな激しい怒りや嫉妬、憎しみなどの感情があるのでしょうか。かけがえのない人や物、あるいは地球で共生する動物たちの命をいとも簡単に奪い去り、身をえぐるような悲しみに陥れる想念が本当にあるのでしょうか?個々の私たちには、にわかに信じがたい話です。

しかし、冷静になって考えてみれば、私たちが好んで見るテレビドラマに、穏やかな感情ばかりを表現したものはありません。そんなものはドラマとして成立しないのはわかるでしょう。むしろ激しい怒りや悲しみ、妬みや憎悪を描くほうが見応えがあるものになります。毎年高視聴率を記録するNHKの大河ドラマを見てみれば一目瞭然です。第一、主人公は大抵戦国時代の名将たちか、その周辺の人々を描いたものばかりじゃないですか。彼らは歴史上で大量の人類を殺りくした犯人たちです。それを英雄として讃え、その生き方、考え方まで参考にしている人が少なくありません。私も高校時代、山岡荘八原作の『徳川家康』を読みふけったこともあります。しかも「平和」をスローガンに学生運動をし、常に反対派や国家権力と戦い続けた毎日でした。その後も競争という意識が心を支配し続けて来ました。あなたの内側には、競争意識や怒り、憎しみ、嫉妬などの感情が渦巻いていませんか?すべての人はワンマインドだとしたら、私の内側はもちろん、誰の内側にもあるわけです。とすれば、これまで存在したすべての人類、そしていま生きている私たち人類の思いが結晶化して、歴史的な惨劇を引き起こしたのです。

ところで、本屋さんに行けば「思いは実現する」などの主旨で、自己実現、自己啓発の本が並んでいます。その本の通りにすると、確かに夢は実現していきます。しかも、この種の本は、釈迦やキリストの時代から、ずっと人々に読まれてきました。ということは、やっぱりすべては私たちの想念によって創造されていく世界だということです。地球上で起きる自然災害や、人為的に起こすすべてのことも、私たちの内側の意志がかかわっているのです。

つまり、3・11と9・11両事件の首謀者は「私」マインドなんです。だから解決策を思い案じるより、内側を見ることからしか始まりません。なぜなら、マインドは渦中にいれば、強大な力で私たちを呪縛します。ですからなかなか、そこから脱却できません。簡単な実験でわかります。例えば、あなたは何も考えないでいられると思いますか?とても無理です。次から次へと考えが流れてきます。あなたが考えているのではなく、まさに「考え」が流れ込んでくるからです。これを塞ぎ止めようとしたら、もっと強い力で「私」を支配していきます。

「考えはありますが、考えている人はいません」とは、バガヴァン氏の教えです。この教えをよく考えてみてください。

マインドからの脱却はディヴァインに委ねて

私たちの世界はすべて、いわば幻想空間なのです。ですから、この世界のすべては、固有の周波数を持っています。つまり、宇宙創造の意志が働いてワンネスから分離が開始され、体験型宇宙ができました。体験のためには自分以外のすべてが必要ですから、分離は必要必然でした。この宇宙を体験するために身体が創られ、その機能としては五感(見る、聞く、嗅ぐ、触る、味わう)が備わっています。さらに、喜び、怒り、悲しみ、嫉妬、憎悪、不安、心配、恐怖などの感情が付加されて、体験してきました。スタートでは、私たちは元々ワンネスの住人であることを知っていました。しかし、長い年月の中で、あまりの体験のすごさに、この身体、この考えは私だと思い込んでしまったのです。そして悲しみや怒り、憎悪などの感情に支配され、苦しみ抜いて生きる人生になってしまいました。その結果、親子ゲンカ、夫婦ゲンカ、兄弟ゲンカ、友人、職場でのトラブルが絶えず繰り返されてきました。

ワンネス運動とは、分離から統合へと時代が変化してきていることを知らせ、全人類が本当の自分に目覚めること、全人類を覚醒させることを目的とした運動です。

福島第一原発事故があって以来、原発を推進する人と、推進に反対する人が現れ、競っています。考えによってどちらかに入れば、またマインドの囮(おとり)になってしまいます。私たちにはマインドからの脱却など到底不可能に近いことです。したがって、ディヴァイン(聖なる存在)に委ねて導かれるしかありません。ですから、祈り以外の方法がないのです。誤解を避けるために説明しておきますが、未来のあなたですし、本当の自分と言ってもいいでしょう。アンマ・バガヴァンとは、本当のお母さん、お父さんという意味です。これまではすべての出来事をマインドが引き起こしてきました。しかし、これからは、覚醒者たちのディヴァインが構築していきます。

(合掌)