2009年3月号
大恐慌のときだからこそ、
慌てずに、大宇宙の真理
「全託」に従いましょう。

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

深読みすればためになる、愉快な人生訓3カ条

世の中、大変なことになってきました。街には失業者があふれ、一流企業が倒産したり、大幅な赤字計上と大量のリストラが新聞紙上を賑わしています。会員の皆さんの中にも、深刻な影響を被った方がいらっしゃるでしょう。決して人事ではありません。会員で家電関係の大手企業にお勤めのSさんに言わせると,「これはもう恐慌ですよ。新聞が恐慌といわないのが不思議です」。いずれにせよ、世界的な経済危機を迎えていることは間違いありません。

ところで皆さんは「経済」を、人生の中でどう位置づけていますか?ある人にとっては「人生のすべて」と言う人もいるでしょう。またある人にとっては「この世界を生きるための手段」と言われるかもしれません。

経済、すなわちお金は大切なものです。無ければ社会生活を営むには困難が生じてしまいます。しかし、人生=お金ではないことは誰でも承知していると思うのです。もしあなたが大成功して巨億の富を得たとしても、あなたが死ぬときはあの世に一円も持っていけません。それから考えても経済を追いかける人生は空しいものになってしまいます。

経済的危機は、あなたの人生の危機とは成り得ません。仏教研究家のひろさちやさんに言わせれば、
「あなたの『危機』は、会社をリストラされた時点にあるのではなく、あなたが会社の奴隷になった時に『危機』に見舞われるのです」
ということになります。私もまったく同感です。私の体験からいっても、職を失ったとき不思議な開放感があったことを思い出します。ですから、リストラされたら人生の転機・最大のチャンスと考えて挑まれたほうがいいでしょう。

陸前高田市の大和田あけみさんからとても愉快な人生訓3カ条を教わりました。元々は、いなかっぺいさんという漫談師のお話の中から得たようです。

その一「人生、七転び八起というけれど最初から座っていた人に転んだ人はいない」

その二「明日できることは今日しない」

その三「努力は積み重ねるから崩れる」

なんとふざけた人生訓だと怒り出す人もいらっしゃるでしょう。しかし、よく読むと、なかなか含蓄があります。

私なりの解釈をさせていただきますと、まず「その一」。「七転び八起」という言葉の背景を考えてみますと、人生におけるいろいろな障害に負けてはいけない、最後まで希望を持って頑張ろう、という人生応援歌が聞こえてきます。人生という戦場すら見える気がします。しかし、人生とは頑張るのではなく楽しむものです。王様の家に生まれてこようが、ホームレスに生まれてこようが、人生の価値には変わりありません。どーんと構えて起きてくることを、あれよし、これよし、みんなよしで楽しんで生きるほうが良くないですか?

「その二」はまさに真理だと私は思います。私たちは明日という日を思って不安、心配、恐怖の虜になります。明日のことは明日考えればいいのです。過去を思えば後悔がやってきます。過去は過去、どんなに後悔しても戻ってきません。大切なことは「今」しかありません。今日のことを夢中になって楽しむのが、最高の人生への道です。

「その三」は「その一」ともよく似ています。私たちは、この人生を通じて「努力や美徳」を教えられ、努力を常に強いられてきたように思います。努力を一生懸命にやると置き換えると何かが見えてきます。例えば大好きな人のセーターを徹夜で編むのを努力といいますか?ファミコンゲームに夢中になって、一日取り組んでいる人はどうでしょう。パチンコ屋さんの開店前に早朝から並んで一日中あの騒音の中でやり続けている人を努力家と呼びますか?そういう人のことを、むしろ「怠け者」といいますね。

では「努力家」と呼ばれている人はどういう人でしょう。努力して一流の大学に入学したとか、資格試験に合格した、企業を起こし大成功を収めた、というような人のことをいいますね。大切なことは、今していることを楽しんでいるか、喜びにあふれているか、だと思うのです。心に正直にしたいことをすることです。心に嘘をついていれば努力が必要です。「嘘」は忘れるから覚えてなきゃいけませんし、やりたくないのに無理やり強いていくことになってしまいます。つまり、努力=やりたくないことを無理やりやることになるから崩れるのです。逆に楽しいことだけ正直にしていたら宇宙が必ず味方してくれて、まさに思い通りになってきます。夢や希望を持つ人は、現状に不満があることになります。

夢や希望、生きがい、目的など、全部、不平不満からやってきたものです。良寛さんのように、与えられたものをそのまま楽しんでいれば至福は必ずやってきます。どうぞルシファーの誘いに乗らず、大宇宙の真理に従いましょう。その真理とは「全託」です。すべてを委ねて生きることを忘れないでください。

3月7日はバガヴァン60歳のお誕生日はじめて尽くしのイベントをお楽しみに

来る3月7日はカルキ・バガヴァン氏の60歳の誕生日です。東京ではインドの東アジア地区担当のスージャイ氏、カルキセンター・ジャパン代表の大矢浩史氏と一緒にイベントをします。

しかも、その日アンマ・バガヴァンお二人揃って登場し、ワンネスディクシャをしてくださいます。いずれもはじめて尽くしのイベントになります。お見逃しなく。

(合掌)