2007年5月号
世界同時に行われる
「平和の祈り」
あなたも
あなたの場所で参加して…

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

不思議な能登半島沖地震の現象

去る3月25日に石川県能登半島で起きた大型地震は、日本中にまた衝撃を与えました。それにもまして、「いやしの村」関係者には特別な衝撃が走りました。

それというのも今回最も被害が大きかった門前町には、ヒーリングの会に集まった多くの仲間たちの出資で建てた「いやしの村・喜楽楽」があるからです。幸いにして「喜楽楽」はまったく被害なく、水道も断水せず、コップひとつ壊れなかったのです。しかも、第一波は海中でしたが、第二波は内陸で、「喜楽楽」の建っている真下だったのですから奇跡としか言いようがありません。しかし、日頃何かとお世話になっている門前町の方々の多くのお宅が全壊、あるいは半壊している現況では、手放しでは喜べません。(株)いやしの村の藤井敏男村長と奥様の喜代美さんは、翌日の26日には門前町に入り、呆然としている被災者を勇気づけ、現場の整理等々、全国のボランティアの先頭に立って活動してくださっています。同社スタッフも土・日を返上して活動に参加してくださいました。

また全国の会場で義援金の呼びかけをさせていただきましたところ、4月5日現在で100万円を超す義援金が集まり、さらに毎日のように送られてきています。本当にありがとうございました。

私はこれまで全国の皆さまに、2005年6月にバガヴァンが「これで日本は大丈夫です」と言われたことをお伝えして、これからは大きな災害は90%なくなりました、とお伝えしてきました。それだけに、私たちのシンボルゾーンのある能登半島の門前町沖30㎞を震源地としたマグニチュード6.9という大型地震があったことはショックでした。正直これはどういうことだろうと思いました。しかし、この地震災害には不思議な現象が起きていることに気づきました。それは、地震の強度、家屋の倒壊など被害の大きさに比べて、死者が少なかったことです。2004年10月23日に起きた中越大地震よりも揺れが大きかった上に人口密度もずっと高いのに、死者は一人だけだった、というのが大きな特徴です。これはどういうことなのでしょう。しかも「喜楽楽」はなんの被害もないことを考え合わせると、そこに大いなる存在の意志を感じてしまうのは私だけでしょうか?

外側の世界は内側の世界の反映だというのなら…

今、地球は世界的な異常気象の中にいます。世界各国で様々な現象が起き続けています。先ごろベストセラーになったアル・ゴア元アメリカ副大統領の『不都合な真実』もそれを指摘しています。全世界がひとつになって取り組まなければならないほどに事態は深刻です。

ここでもう一度カルキ・バガヴァンの言葉を思い出してください。「人類のカルマも地球のカルマもワンカルマです」。「なぜ戦争や災害が起きるのでしょうか。それは人間というものは暴力的なものだからです。個人個人について言っているのではなく、人間性というもの総体に関しての見解です。自分を見てください。そこに葛藤、暴力性、憎しみがあることが分かるでしょう。それがある意味噴火した状態が戦争であり、社会的葛藤であり、干ばつであり、洪水その他の災害なのです。現象は何であれ、内的な暴力性が起こしているのです。もしそうしたければあなたは地球を破壊することもできます。外側の世界は内側の世界の反映に過ぎません」。

私たちの内側の葛藤や、人間関係上のトラブルが地震や洪水を引き起こすというのです。これをバガヴァンから教えられた時は衝撃でした。だとするならこの世界は絶望的なほど確実に終末に向かっているとさえ思いました。しかし、バガヴァンはその苦しみから解放する手段としてディクシャを提案し、それを人々に施すディクシャ講師を次々と生み出したのです。日本にはその講師の数が650人に達し、この4月にコースに参加した106人を合わせると756人の講師が誕生したことになります。一人が10万人に影響を与えるということを考え合わせると、日本のカルマは大幅に減少したことになるでしょう。

昨年2月から3月にかけてアドバンスコース受講の折にバガヴァンは私にこう話しています。
「当初、日本では1,500人の講師を作らなければならないと私は言いました。そうしたプレッシャーをあなた方にかけた理由のひとつは、未来のビジョンの中に、日本が大きな被害を被るのを見たからです。今ビジョンを見ると、その被害の90%は軽減されています。日本はもう大丈夫です」。

今回の地震は残り10%の災害だったということになります。ですから死者が極めて少なくて済んだと言えるのでしょう。

私自身2004年の10月23日からディクシャを始めましたから2年半を経過したところですが、大勢の人が葛藤から解放され、楽になってきました。理由のない幸福感に包まれている人がどんどん増えています。「腹は立つけど、以前のように引きずることがなくなった」とか「すぐ忘れてしまう」人が目立ちます。そして「過去にとらわれず、未来を憂えず、今を生きる」事が自然にできている人が沢山現れています。これはすごいことです。まさに禅僧があれほど求めて修行を続けた〝悟り〟の境地そのものです。そして、登校拒否児が続々と学校に行きだしたり、嬉しい報告が続いています。

5月20日富士で行われる「世界平和交響曲」には日本中からディクシャ講師も参加します。もちろんインドのワンネスユニバーシティも、さらに世界8カ国で同時に平和の祈りが行われます。その日はその場所に行けなくとも、あなたの場所で、平和を祈ってくださることをお願いいたします。地球の波動を上げる一大チャンスなのですから。

(合掌)