いよいよ2020年の幕開け。昨年、地球から水と火の洗礼を受け、そして金龍は放たれました。激動の世の中に生きる指針を、ケビンはいつものように笑って教えてくれました。
庚子(かのえね)の年に
私たちが目指す未来
中西研二インタビュー
中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来27年間で22万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)『なんにも、ない。』(ヒカルランド刊)がある。
命がけでケビンのすべてを伝える
―――昨年は「愛和道ヒーリングマスター養成講座」を立ち上げ、受講者の方々から「今までとは次元が違う!」と大反響でした。
中西 愛和道という名称をつけたのは、世間で思われているヒーリングと一線を画すためでした。というのは、ヒーリングは外国由来という発想が強いんですね。しかし、元々日本由来の癒しというのがあって、それは古神道につながっていくんです。そこが私のヒーリングの原点だとはっきりと打ち出したとき、今まで私が積み上げてきたものをすべて伝える頂点のコースが自ずと出来上がったわけです。
今までの講座と全く違うのは当然で、ヒーリングマスター養成講座を受講される方は、そこまで積み上げてきたものがあったわけですが、その先の講座が彼らには必要となったのです。ヒーリングマスター養成講座では、その先に進化するためのエネルギーをおろしています。
愛和道、受講生の進化、すべてが合わされて「愛和道ヒーリングマスター養成講座」が生まれたのです。
―――この講座の最終的な目標は、ケビンと同じ能力を持ったヒーラーを育てることになりますか?
中西 もちろんです。私も今年で72歳になります。後継者をたくさん作らないといけない時期になりました。毎回この講座は命がけですべてを伝えていきます。なぜなら、最終的に受講生の皆さんが私と同じどころか、それを超えることを目標としているからです。世界を癒すためには私が一人や二人じゃとても足りませんからね。
「私をわかって!」人類の叫びに応える
―――また、昨年の大きなイベントとして、眠る金龍を立ち上げた「キックオフェスティバル」がありました。
中西
いま地球、そして世界が、何かおかしいというのは誰もが知っていますよね?
全世界的な異常気象もそうですし、世界では見捨てられた国がたくさんあります。その国に生まれたというだけで勉強する機会も奪われ、ゴミを拾って生活するような国に対し、先進国の人々は自分のことに精一杯で関心を持ちません。日本でも、親が子どもを殺し、子が親を殺し、あるいは「むしゃくしゃする」という理由だけで見知らぬ人を殺すニュースに溢れています。こんな地球であっていいのでしょうか?
異常気象は地球のサイクルかもしれません。だけど、今のままでは地球に巣くう悪玉菌である人類、そんな私たち人類にできることはないのでしょうか? ただの悲観論で終わるのですか?
―――金龍のエネルギーは、私たちにとって……。
中西
金龍のエネルギーは一言で言うと、人類の希望なのです。いま大事なことは、世界がおかしいと嘆いているよりも、小さなことでいいから自分にできることをすることです。
私はこの年になってわかったことがあります。それは、人類は全員、「私のことをわかって!」と叫び続けていること。一人残らず!
だから大事なことは、その叫びにどれだけ応えることができるかということなのです。小さな子どもから老人まで、みんながわかってもらいたいのです。家庭でもいい。職場でもいい。身近なところから共感することです。そのことが大事で、自分の言い分は後回しでいいのです。なぜ自分を後回しにできるのか。それは結果的に大切な仲間によって自分が生かされていることがわかるからです。それがわかれば誰にでもできるし、いまその「共感すること」をやらなければ、地球は終わってしまうのです。夢物語を語っているのではなく、龍のエネルギーを受けた人々ならその意識に達せられるからです。
―――阿寒湖でケビンが解き放った金龍のエネルギーがこれから日本全体を包み、さらに最終的には地球全体を包み、地球の集合体の意識レベルを上げていくということですか?
中西 そうです。金龍の故郷である首里城が燃えたということは、金龍の意識を解き放し、あまねく地球全体にその意識を分け与える必要があったからでしょう。だからこれから世界は大きく変わっていきますよ。まずは日本から変わるでしょう。一人の強いリーダーが動かす世界は変わります。大事なことは、私たちが選択することです。変化を望まないのか、または手を取り合い変化していくのか。
―――具体的にどう変わっていくのでしょうか。
中西 昨年の後半、金龍のエネルギーは菊理(くくり)姫、木花咲耶(このはなさくや)姫、瀬織津(せおりつ)姫など女性性のエネルギーをとても高めていました。だから2020年から女性性が解放されていきますよ。なぜそういうことが起きるかというと、女性性の本質は平和なのです。今まで女性を大事にしてこなかった歴史があって、女性自身も価値を低く見てきたと思いますが、女性の井戸端会議的なコミュニティ意識というのは、地球を大事に思う意識と同じなのです。船井幸雄氏が昔から話していた「エヴァの時代」がまさに来ようとしています。特に日本は女性の社会的進出が遅れている国ですが、だからこそ変わっていくでしょう。
―――男性は不満に思うんじゃないですか?(笑)
中西 男性にも女性性が浸透してきます。だんだん世の中がジェンダーレスになってきているでしょう。男女差でどっちが優位かなんて思わなくなるでしょうね。
いままでしてきたことが実を結ぶ年
―――ずばり2020年はどのような年になりますか?
中西
2020年は十二支では子(ね)年。十干では庚、庚子(かのえね)の年になりますね。それがどんな年かというと、今までしてきたことが実を結び始めるのです。つまり豊かさに向かっていくんですね。
それは早い時期に起きると思います。インドのO&Oアカデミーではまさに「アバンダンスフェスティバル」というイベントがあり、7つの贈り物がもらえます。「超越した」豊かさです。2月に行われるので、ぜひ行くといいと思います。私も参加する予定です。
―――庚子の年らしい流れでいうと、ケビンのいままでしてきたことの集大成的な本を、次々に出版されていますね。
中西 昨年は英語版になりますが『Break of Healing:Japanese Ai-Wa-Do』をkindleから出し、年末にはシャンタンさんとの対談本『なんにも、ない。』を出版しました。4月にも私の本を出版する予定になっています。
―――英語版はアメリカでも大反響でしたね。これから活躍の場が海外に広がることもありますか?
中西
愛和道の癒しが世界中に広がるのは目標ではありますが、それで私を必要とする日本での癒しがおろそかになってはいけないし、そもそも私一人では世界は広すぎます。
いま「愛和道ヒーリングマスター養成講座」でたくさんの癒し人を育てているので、彼らがどんどん海外に出ていってくれたら、そんなに嬉しいことはないですね。
―――これからヒーラーの場がどんどん増えてきますね。
中西 そうです。これから国民皆保険の仕組みは徐々になくなっていくでしょう。そうなると今までのように風邪をひいたら病院に行くという流れがなくなり、各自が体のケアを今まで以上に真剣に考えるようになります。そうなったときに、ヒーラーの持っている力がどのように心と体に深く影響するのかを、多くの人がわかってくる世の中になるのです。
なるほど。いよいよJOYヒーリングの会も実が結び始めてきましたね。2020年に乞うご期待!
(合掌)