2010年7月号
あまりにも美しく輝いている
日本国憲法、
恒久平和の願いを日本から、
そして私たちから

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

憲法改正の動きの中で、改めて、日本国憲法を誇りに思う

今年も暑い夏がやって来ました。敗戦の年から65年、今では戦争体験を持った人々が、めっきり少なくなりました。私自身62歳ですから、「戦争を知らない子供たち」として育ちました。ただ、東京生まれの東京育ちだったため、焦土と化した爪つめ痕あとが残っていて、あちらこちらに原っぱと防空壕が見られ、間接的に両親をはじめ大人たちの話を臨場感を伴って聞くことができました。生々しかった戦争体験が年々聞かれなくなり、若者たちには時代小説を読んでいるような印象さえあるようになりました。

「あの戦争を二度と繰り返さないために語り継がなくては」と熱く語る人の傍らで、時代は猛スピードで走り去っていきます。

ある意味、それは素晴らしいことです。日本が驚異的な復興を遂げたのも「こだわり、囚われを捨て」、今に生きたからとも言えます。もし子どものころから体験したすべてを今起きたことのように記憶していたら、私たちの人生はどうなるでしょう。過去にとらわれ、一歩も前に進めません。時間とともに風化していくのは、いわば必然なのかもしれません。

しかし、今年はあえて記憶に残っている人はそれを思い出し、まったくない人は、老人たちや過去の書物から、戦争体験を知る必要があります。

というのは、憲法改正のための国民投票法が、今年5月18日から施行されたからです。この法律の施行により、憲法改正が現実のものとなってきました。最近日本国憲法をお読みになりましたか? 昭和21年11月3日に発令された憲法は、それ以来今日まで、日本国家運営の根幹を定めてきました。

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し(中略)政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。(中略)日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。(中略)日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」

前文だけでもいかに崇高な理念を掲げているのか、わかります。

さて、よく取りざたされる9条を見てみましょう。

第二章 戦争の放棄

第9条[戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認]

一、日本国民は、正義と秩序を貴重とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

二、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

これが第9条の全文です。皆さんはこの憲法をどのように感じますか? 「戦勝国アメリカに押し付けられた憲法」という人もいますが、今読んでも、この作者がどんな思いを込めて作成したかがわかります。

このような平和憲法を持っている国家は、この地球上に、これまでも、そして今も日本のほかに現存しません。この憲法のお蔭で、私は徴兵されず、戦争にも行かず、わが子どもたちも殺すことも殺されることもなく育ってきました。

議論をする気はありません。それぞれの考えは、それぞれに正しさがあるからです。その上で、平和について、人類の未来について心を使ってみてください。

日本国憲法に掲げられた恒久平和の理想は、あまりにも美しく輝いています。もちろん、ディバインが介在し、作らせたに違いありません。

私たちの国、日本が、そして私たちが、平和の使者として全世界に発信するとき、世界は大きな転換期を迎えることになるでしょう。

小便臭い、へなちょこの理想主義が、新しい世界人類誕生の鍵を握っている気がしてなりません。

ダルシャンツアーでインドへご一緒しませんか?

インドのワンネスユニバーシティから発せられたディクシャ旋風が、日本でもどんどん広がっています。日本全国の会場には幸せな笑い声がますます大きくなってきました。奇跡的な体験談も続出していて、絶体絶命と思われた交通事故を間一髪でまぬがれたり、あきらめていた結婚が突然決まったり、就職難なのに受験した会社3社とも合格してしまったり。それから不思議なことですが、人々の間に、嫉妬心が少なくなった気がします。

自分が幸せに満ちてくると、相手の幸せを素直に喜べます。基本は、やはり、自分の内側にすべてあるということです。あらゆる否定的な心も、すべてを持っています。それをゴマ化しても、見ないようにしても、なくなることはありません。

最も大切なことは、それから逃れず、ゴマ化さず、それがあることを認め、そこにとどまることです。そして、それを味わい切ったとき、内側から喜びがやってきます。あなたは大いなる平和を体験します。ディクシャはその手助けをしてくれます。どうぞ受け続けてください。ギヴァーの皆さんは、ディクシャを一人でも多くの人に体験させてください。

11月にインド・ワンネスユニバーシティのダルシャンツアーを計画しています。仲間と一緒に行くのは今回が初めてです。よかったらご一緒しませんか?

来年には日本全体を巻き込んだ、一大イベントを開催したいと思っています。いよいよワンネス運動も佳境に入ってきました。皆さんで楽しみましょう。

(合掌)