2010年1月号
皆さんが、
内なる成長をとげられる
素晴らしい年でありますように…

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

寅年、旅立ちの時

2010年が明けました。今年は寅年。「虎は千里行って、千里帰る」と言われます。この意味は、虎は一日のうちに千里もの距離を走っていくが、巣にいる子どものことを思ってまた千里走って帰る、ということなのだそうです。

この諺(ことわざ)から分かるように、寅年には次の二つの意味があると古来から言われています。まず一番目は、旅立ちの時と言われています。昔の人は、新天地を目指して出発する年回りと考えたのです。ここから私たちに則して解釈すると、古い因習や囚われから解放されて自由な生き方を始める時、と言えるかもしれません。マヤ暦やバガヴァン氏が言っている2012年のミッションに備えて、私たち自身の内側を整える時ということです。

ホ・オポノポノを世界的に有名にしたヒューレン博士と三度目の対談をさせていただきました。博士のお話は、いつも明瞭です。すべては完璧で、すべての人は光の存在、神そのものだということ。相手に何か問題があるように見えるのなら、それはこちら側の内側の記憶に原因があるということ。

ですから、その記憶をクリーニングすることが大切。そのためのツールが、4つの言葉とか、イチョウの葉とか、アイスブルーとかを使うことで潜在意識をクリーニングすることができるというものです。とても複雑に見える人生の課題をシンプルにしてしまったそのやり方は、全世界で受け入れられ、一大ブームになっています。

実は、私たちが言っているのも同じことで、すべての問題の解決策は、自分の内側にあるのです。しかも人生で何をしているかと言えば人間関係しかしていません。その基本は両親との関係です。そこを整えることだと明確に教えてくださったのは、バガヴァン氏でした。

同氏は、そのことが整うとあらゆることが解決していくと言っています。そのプロセスを劇的に早めてくれるのがディクシャなのです。インドに行ってワンネスインストラクターになってはや5年を経過し、6年目に入っています。その間に多くの人々にディクシャをさせていただきました。

その効果は人によってさまざまですが、私自身は、とても快適な人生になりました。こだわり、囚われが極端に少なくなってきましたし、喜怒哀も楽しめるようになってきました。バガヴァン氏には感謝でいっぱいです。ワンネスムーブメントに出会わせていただいた大矢浩史さんにも心から「ありがとう」を言わせてください。ありがとうございました。

すべては完璧なタイミングで起こっている

ところで、昨年11月16日にワンネスユニバースから全世界に向けて大ニュースが発信されました。それはYouTubeを通じて、バガヴァン氏自身が発表したものでした。

要約すれば、まず息子さんのクリシュナ氏、3人のシニアガイド(アナンダ・ギリ、サマダルシニ、ヴィマラキルテリの3氏)、海外担当のガイド25人が、ワンネスムーブメントから離脱した、というものでした。

10月に「リビング・イン・ワンネス」のコースを開催したアナンダ・ギリ氏と日本担当のスジャイ氏も離脱したことを意味します。このニュースは日本中の960人のディクシャギヴァーに衝撃を与えました。もっと詳しく知りたいとの声に、バガヴァン氏は、スカイプカンファレンスや電話カンファレンスを通じて、詳しく説明してくださいました。

結論から述べると、この運動の創始者バガヴァン氏の方針と、彼らの考えの違いが表面化し、別々の道を歩むことになったということです。少しでも詳しい内容を知りたい、そうしなければ、私が伝えた多くの人々に対して説明ができません。

大矢さんはじめ、多くの方々からご協力をいただいて情報を収集してきました。だいたいの事情は飲み込めたと思います。私の出した結論は、アンマ・バガヴァンが始めた運動のお陰で、私をはじめ多くの人々が救われている事実があります。

今回の問題でも基本的な方針には、何のブレもありません。だとすれば私自身が救われたアンマ・バガヴァンのワンネスムーブメントをこれからも伝えていこうと思います。ディクシャのエネルギーも、たとえようのないほどに素晴らしい。このことをさらに多くの人々に伝え続けようとあらためて決心しました。

大矢浩史さんは日本の窓口を閉じました。今後もアンマ・バガヴァンのワンネスムーブメントを支持し、さらにクリシュナ氏のグループの応援をしていく方針と発表されました。これにはバガヴァン氏の声明の中に、これからはインドに来たい人はコーディネーターを使わず、直接連絡をしてきてください、という意向があったからだと思います。これまで14年間インドに通い詰め、日本とインドのパイプ役として果たして来られた大矢さんには感謝しても感謝しきれません。

私自身クリシュナ氏はじめ3人のシニアガイド、スジャイ氏等の方々とも、機会があればお付き合いさせていただきたく思っています。年末から年始にかけてインドへ行ってきます。これからのことは、それではっきりすると思います。1月6日に帰国報告会をしますので、そのとき明確にお伝えします。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。

まさに旅立ちのスタートとなりました。寅年にはもう一つの側面があります。それは、子煩悩な虎に象徴される母性です。2012年に向けて、内面の充実がやさしく、温かく育まれていく年になるでしょう。

すべては完璧なタイミングで起こってきています。そこに完全を見いださなければ、その人の内側にその原因があるということです。そして、その原因が取り除かれるなら、内なるハイヤーセルフと、より強く太いパイプでつながっていくことになるのです。どうぞ、内側の成長がもたらされる素晴らしい年にしてください。

(合掌)

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