iPS細胞などの再生医療、「命の回数券」と呼ばれるテロメアの発見など、夢のような「若返り」の研究が盛んに行われていますが、実際に実用化されている歯髄由来培養上清液とは、どんなものなのか?!青山レナセルクリニックで驚くべき効果を伺ってきました。
ここまできた!減少した幹細胞が増加!
細胞再生が現実に
野田由紀子氏&中西研二
野田由紀子(のだ・ゆきこ)●株式会社メディゲート代表取締役・青山レナセルクリニック理事。早稲田大学政経学部卒業後、三井信託銀行およびチェースマンハッタン銀行を経て28歳で独立。経営コンサルタントとして活躍するかたわら、自らベンチャービジネスを展開。2019年6月、赤坂レナセルクリニックを開設し、乳歯歯髄由来幹細胞培養上清治療を中心とした再生医療を開始。2020年6月、分院「青山レナセルクリニック」をオープン。
中西研二(なかにし・けんじ)●NPO法人JOYヒーリングの会理事長。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴後、1993年にヒーリング活動を開始。「呼ばれたら全国どこへでも行く」をモットーに行脚を続け、日本全国の各会場で数々の奇跡を起こしています。そして、直接または遠隔によるヒーリングやセミナーを受けた方から多数の感謝の声をいただき、27年間で22万人を超える人々を癒し続けてきました。
ハワイのホ・オポノポノで有名なヒューレン博士が来日された際には、博士のほうから直接会いたいと言われた唯一の日本人が、中西研二だったそうです。2004年からは、ワンネスユニバーシティのコースに招かれ、さらにO&Oアカデミーのコースにも招待されました。その折に伝授された“奇跡の目”で見つめるだけで「奇跡の水」ができ、意図を込めることで「奇跡の塩」ができ、そこからもたくさんの奇跡が起きています。現在は、日本式ヒーリング「愛和道®」の完成を目指して、昼夜を問わず活動しています。
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなぁに?』『あなたは、わたし。わたしは、あなた。』(いずれもVOICE刊)対談集『なんにも、ない。』『たちどまって自分を癒す』(ともにヒカルランド刊)があります。
幹細胞を培養するときにできる上澄みが主役だった!?
中西 このクリニックでは、より利用しやすい料金で、安全な、いわゆる再生医療を提供していると伺い、ぜひお話を聞いてみたかったのです。
野田 その前に、再生医療の主役である幹細胞がどういうものかお話させてください。
私たちの体は37兆個にのぼる細胞が常に細胞分裂を繰り返し、古くなった細胞はアポトーシスといって自然に死滅していく仕組みになっていますね。
細胞分裂で新しい細胞ができるのは幹細胞によるものです。
例えばトカゲのしっぽが切れてもすぐに再生されるのは、人間とは比べ物にならないくらい幹細胞の量が多いからです。人間でも老人と赤ちゃんでは傷の治りが全然違いますね。それは、幹細胞は年齢とともにどんどん少なくなっていくからです。
新生児の幹細胞の量を1としたとき、50代では1/ 40になっているし、80代になると1/200にも減っています。
要するに老化というのは、幹細胞が減少することなのです。理論上、人間は125歳まで生きると言われていますが、そうならないのは、歳をとると幹細胞がなくなっていくからです。工場がどんどん閉鎖していくようなものですね。残念ながら体を管理できなくなってくるのです。
中西 なるほど。細胞再生工場である幹細胞の数が減少すれば、それだけ病気の治りも遅いし、再生が追い付かなければ重症化する。
そこで幹細胞を利用した再生医療がずっと注目されていたのですね。
野田 最初、幹細胞を移植すれば、それだけ幹細胞が増えていくのではないかと学会では思われていたのですが、細胞の移植というのはなかなか難しくてうまくいきませんでした。そこで、再生医療に長年取り組んでこられた名古屋大学の上田実教授が、細胞を培養するときにできる生理活性物質の上澄み(上清液)に着目し、この上清液を体内に入れることで、体の中に存在する幹細胞を活性化させ増殖させることを見つけたのです。現在では、幹細胞に含まれている生理活性物質がいろいろな細胞を活性化させる主役ではないかと臨床や論文で言われ、大学での研究も主流になってきています。
中西 こちらでは、その方法を採用しているのですね。
野田 そうです。では、人由来の幹細胞はどういう部位から取るのかと言いますと、有名なのは脊髄です。ほかに骨髄、臍帯、脂肪などから取ります。
ところが脊髄や骨髄などは採取するときにかなりの激痛が伴うし、ほとんどの場合自分の手術でしか使いません。脂肪や臍帯などは日本国内では売買禁止になっているので、入手経路は外国になり、例えば産婦人科で捨てられた臍帯を使う例などもあり、かなり不透明で安全性に問題があるのが実情なんです。
中西 そうですよね。ここでは歯髄を使うと聞きました。
野田 はい。歯髄の中でも一番成長因子が含まれている乳歯のみです。乳歯は取るのに痛みもないし、提携している歯科で感染症などの検査をしてから抜歯します。その後、乳歯から歯髄を取り出し、すぐに培養しています。やはり安全性がすごく重要なので、そのあたりの経路などはしっかり管理しています。
世間の相場は非常に高価
中西 うちにも歯がとれそうな孫がたくさんいるなぁ…(笑)。
野田 ぜひ、提供していただきたいです(笑)。ファミリープログラムといって、お孫さんやお子さんの乳歯を培養して冷凍保存し、家族の中だけで使うこともしています。やはり家族内のものだとより安心に思う方が多いので。
中西 それで、1つの乳歯でどれくらい増えるものなのですか?
野田 最初は小さい容器から始めます。それを培養していくと、どんどん増えていき、飽和状態になる少し前にもう少し大きなシャーレに移します。
理論上、拡大培養は無数回できるのです。でもある程度増えるといわゆる増殖が鈍化するんですね。内容も薄まるので、うちがこだわっているのは、最初の数回、拡大培養した若いところの上清液だけを使用していることです。
一口に上清液といっても拡大培養の回数によって内容が全然違うので、より品質のいいものだけを使っています。
中西 なるほど。それで利用しやすい料金だと嬉しいけど、都内で同じように歯髄から培養する上清液を使用しているクリニックの値段を聞いて驚きました。
野田 そうなんです。世間の相場は非常に高い。1mlで都内の相場は5~6万円、中には10万円近いところもあります。本当に必要だと思っても、高くてなかなか手が出せないのです。
うちが他よりも非常に安く提供できるのは、まとめ買いシステムをしているからなのです。1ml単位の上清液を、100mlとか300mlとかのロットでまとめて購入し、その都度、点鼻や点滴などで使うのです。そうすると、1mlあたりが非常に安くなって、6千円から1万円ほどになります。もう業者の仕入れより安くなるほどです。
これはうちで製造しているからできることなのです。それでも決して安い料金じゃないと私は思います。でも、ほかが高すぎるのです。
中西 そうですね。ほかに比べると非常に安いと思います。これなら家族の病気がよくなるならと、試してみようと思えますね。
野田 おかげで患者様から大変ご好評をいただいており、この1年間で、実に10リットル(10,000ml)もの『上清液まとめ買いプラン』が売れました。一つのクリニックとしては間違いなく日本一の販売実績だと思います。
実際に使ってみて「視界が明るくなった!」
中西 実際にこちらのクリニックでどんな症例が改善されましたか?
野田 本当に驚くことが毎日起きています。今日来た方は、長年、狭心症を患っていて2~3日に一度は発作が起きるからいつもニトログリセリンを持ち歩いているような方なのです。それが3週間前にうちで点滴を受けて以来、一度も発作を起こしていないそうです。
中西 それはすごい。
野田 ほかには、脳性麻痺で生まれた9歳の子がいるのですが、みるみるよくなってきて、停滞していた知能も向上し、視力も0.1から0.6になり、すごく感謝されて、私たちも嬉しいし楽しいです。あと、脳の動脈瘤が減りましたという報告は多いし、アトピーや花粉症のような炎症系には非常に効果があります。
それから、アルツハイマーや認知症などにもすごく効果があります。先ほどの上田教授は、これを薬品化してアルツハイマーの新薬開発をしています。
中西 例えばガンなどはどうですか?
野田 ガンや脳腫瘍の方が使う場合、ガンの患者さんは抗がん剤治療などで体がボロボロになっているので、その修復にいいと言われています。
中西 すごいですね。本当にあらゆるところに効果があるのですね。
野田 実際に点鼻をしてみますか?
中西 いいんですか? よろしくお願いします。点鼻は花粉症スプレーのように簡単にできますね。
野田 自宅でも手軽にできますよ。それから点鼻のいい点は、鼻の血管からダイレクトに脳にいくのでアルツハイマーや認知症の方など脳の病気や、目や鼻の病気にはすごくいいです。
中西 うん。視界がすごく明るくなった。すぐに変化がわかりますね。
細胞をどんどん新しくするということは、ある意味若返りですよね。すごい時代が来ましたね。これからが楽しみです。
今日は大変面白い話をお聞かせくださいまして、ありがとうございました。
(合掌)