「普通の主婦でした」と話す吉野先生は、偶然に出会ったカタカムナへの情熱に突き動かされ、たゆまない努力で言葉が伝える世界の本質を多くの人に伝えてきました。その吉野先生が伝える「令和」の時代は、今、私たちがすることを伝えています。

内側が現象化する時代がやってきた

吉野信子氏&中西研二

吉野信子(よしの・のぶこ)●カタカムナ言霊伝道師。カタカムナの思念表著作者。
太古の日本に存在した文明「カタカムナ」の研究に打ち込み、48音の思念を読み解き、検証し、「カタカムナ48音の思念(言霊)表」を発見した。
2003年より日本ゴールボールチームを通訳兼スタッフとしてサポート。2012年のロンドンパラリンピック大会では、カタカムナの思念を用いた言霊の力で、日本女子ゴールボールチームを念願の金メダル獲得へと導いた。
2018年4月に「カタカムナ学校」を開校。自身が校長を務め、講師養成講座を通してカタカムナを世界に広める活動を行っている。大阪府高槻市在住。
カタカムナ学校 オフィシャルサイト
http://www.katakamuna-gakkou.xyz
詳しいセミナースケジュールがでています!

中西研二(なかにし・けんじ)●NPO法人JOYヒーリングの会理事長。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴後、1993年にヒーリング活動を開始。「呼ばれたら全国どこへでも行く」をモットーに行脚を続け、日本全国の各会場で数々の奇跡を起こしています。そして、直接または遠隔によるヒーリングやセミナーを受けた方から多数の感謝の声をいただき、27年間で22万人を超える人々を癒し続けてきました。
ハワイのホ・オポノポノで有名なヒューレン博士が来日された際には、博士のほうから直接会いたいと言われた唯一の日本人が、中西研二だったそうです。2004年からは、ワンネスユニバーシティのコースに招かれ、さらにO&Oアカデミーのコースにも招待されました。その折に伝授された“奇跡の目”で見つめるだけで「奇跡の水」ができ、意図を込めることで「奇跡の塩」ができ、そこからもたくさんの奇跡が起きています。現在は、日本式ヒーリング「愛和道」の完成を目指して、昼夜を問わず活動しています。
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなぁに?』『あなたは、わたし。わたしは、あなた。』(いずれもVOICE刊)対談集『なんにも、ない。』『たちどまって自分を癒す』(ともにヒカルランド刊)があります。

宇宙のすべてを表現している

中西 カタカムナ学校を開催されていますが、どうしてカタカムナを勉強されようと思ったのですか?

吉野 私はまったくの主婦でした。10年ほど前、ネットで「カタカムナ」という字を見つけたときは、カタカナと間違えているのだと思いました。それくらい何も知りませんでした。

そうしたら、カタカムナという文字がかつてあって、日本の根源、言葉の始まりだということがわかりました。魂が震える思いを感じ、どんどん突き詰めていきたくなったのです。

最初はまったくわからず、『相似象会誌』というテキストのような本を全巻取り寄せ、声に出して何度も読み、何度も書き写し、そうしてだんだん分かってくるようになったのです。でも根本がわからない。基本的に48音の意味がわからないと読み解けないんです。

それで48音の「思念表」というものを作ってみました。それは例えば「ヒー」という音は、エネルギーが根源から出入りしている振動なんです。そのことがわかったのは、毎日「ヒー」と声に出し、「ヒ」がつく言葉の共通概念を探し、そうしているうちに、見えない思念の世界から「根源から出入りするエネルギー」と教えてくださるようになりました。

そうやって、48音の思念を表にし、間違っていないか何万語も読み解いていったら、全部本質を表していることがわかったのです。それで「これは間違っていない」と確信しました。

中西 すごい努力です。私も古代文字に惹かれ、命をかけて研究されている先生方の情熱を見てきたので、吉野先生の情熱的に真面目に取り組む話を聞いてすごく嬉しく感じました。

吉野 ありがとうございます。読み解いていったら、宇宙の動きすべてを表現していることがわかって、これは私が生きている限り、人に伝えていかないといけないと思ってセミナーを始めるようになったのです。

中西 数霊もわかるようになったのですね。

吉野 はい。なぜヒーフーミーから始まっているのだろうと気づいて、そこから、もしかして数の並びを表しているのではないかと思ったのです。

中西研二さんの数霊はおいくつかしらと計算しましたら、94でした。

中西 どういう意味ですか?

吉野 強い太陽のようなエネルギーを放射しながら、母そのもののようなエネルギーに満ちあふれ、陰陽が調和されたエネルギーの根源のような方だと、会う前からわかっていました。

そうやって数霊もわかってくると、マークや紋章など形にも共通概念があることもわかってきました。今は言霊、数霊、型霊の3つによって物事を読み解き、真理がわかってきたので、それを中心にカタカムナ学校の講師養成講座をしています。

コロナウイルスの影響で、オンラインセミナーをするようになったのですが、そのおかげで世界中から申し込みがくるようになりました。オンラインになると国境がなくなりますね。

中西 それはすごいですね。

古代は世界中が同じ言葉を話していた

中西 すごく基本的な質問ですが、カタカムナは誰が書いたものなのでしょうか。

吉野 『カタカムナ ウタヒ』第一首に、真ん中が八咫鏡(やたかがみ)になっていて、そこからアシアトウアンという人が人間の心の響きを写し取ったのが始まりとあります。だから48音は日本語という枠を超えて、私たち人間の心の振動でできているものなのです。

中西 日本語の枠を超えて世界の言葉だったと……。

吉野 聖書に『ヨハネの福音書』がありますが、福音とは言霊のことですね。そこに「はじめに言(ことば)があった」とあります。同じことを言っているのです。

ヘブライ語は日本語のカタカナとよく似ていて、音も同じです。つまり、過去は同じ言語だったと思うのが自然なのです。

アシアトウアンという言葉を読み解くと「アジアの統一」となるんですよ。今は日本にだけ残ったけど、古代は世界中が同じ言葉を話していたのだと思います。

中西 インドという言葉は「神道」という意味で、それがインドという響きになったとありますからね。

吉野 わかります。先日サムハラ神社でご神事をしてきました。サムハラという字がとても特殊で、インドのサンスクリッド語からきたのではないかと言われていますが、それを数や字で読み解くと日本語だったのです。元々は日本語でそれがインドに渡って、日本に戻ってきたのです。

そして、サムハラが「シャンバラ」になったというのもわかりました。

中西 あの字は本当に特殊で、いろんなことを表している。そういう意味でシャンバラに繋がるのはよくわかります。

吉野 シャンバラというのは地底人が住んでいると言われていますが、「地下の空洞」という意味なのです。大地の中の空洞が、地球の中心と繋がって、地球を動かすエネルギーになる。そういうことを表しているのだということがわかります。

テレパシーはクラウドサービス?

中西 オーストラリアの原住民、アボリジニーは字をもたないけど、テレパシーでお互いを確認できるそうですね。

吉野 よくわかります。それはカタカムナ人も縄文人も同じだったと思うのです。

インターネットにクラウドサービスがありますが、クラウドとは雲のことですね。雲は水のエネルギーが集まっているもので、水の粒子に人間の意識エネルギーが入っていてそれを通信している物体だと思っているのですが、私が48音を読み解くことができたのも、そういった情報により教えていただいたからです。メッセージは映像で見えることもありますから、その点インターネットとまったく同じことだなと思います。人間は本来、誰でも意識を通信できるインターネットを持っているということです。

中西 クラウドという名称に、自分たちがしていることの本質が隠されていたのですね。

令和とコロナ

中西 今年は大変革の年だと言われ、コロナウイルスで多くの人も実感しているところですが、先生はどう思われますか?

吉野 令和という年号になったときから、すごい時代がくると思いました。令がゼロ。和は輪、穴。つまり、ゼロと輪を合わせた言葉が年号になったので「内が外に出てくるのだ」とわかりました。内というのは真心のことです。本当の心が外側の世界に現象としてやってくる世界がくるということです。これからは真心の波動しか通じない世界が始まったということです。

そして、コロナウイルスにも驚きました。コロナは567に置き換えられますが、岡本天明さんが自動書記された『ヒフミ神示』に567を「ミロク」と読み、大転換が始まると予言しています。さらに「君」という漢字を分解するとコロナになりますね。これはカタカムナ学校の指針の一つでもある「私の中にいるあなた。あなたの中にいる私」という意味なのです。あなたがいて、私がいる。そういう意識の中で『ヒフミ神示』が言うところの大転換が始まるわけです。

カタカムナは、肉体とそれを支える生命エネルギーが統一して一つになるという、命の根源を意味しています。それが中心になると、学歴とか名誉とかいままで重要だったことが重要ではなくなり、その人が何を思っているか、何をして生きているのか。そういうことが重要になってくる時代になるでしょう。それが内側からあふれ出て現象化していく。それが今始まったのです。

コロナウイルスのおかげで世界の価値観が崩れました。これは最小限の犠牲で起きたと思うんです。戦争だったらもっと大変でした。これは神様が最小限で抑えてくれたのだと思います。本当の愛で立ち返る地球に戻すために起こした現象だと。そのことを本当に理解したとき、感謝したとき、コロナも消えていくと思います。

中西 本当にそう思います。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2020年8月号掲載