CBDオイル、サイボウグッド、そしてノニジュースで、いやしの村でもおなじみになりましたモリンダ。今回はモリンダジャパン合同会社社長黄木信氏にお話を伺いました。ネットワークビジネスの初期の頃から関わり、それゆえその経営姿勢に不信感を持つようになった黄木氏が、なぜモリンダに情熱を注ぐようになったのか。思いを率直に語っていただきました。

健康から幸せの実現へ
タヒチの愛を世界中に繋げていく

黄木信氏&中西研二

黄木信(おおき・まこと)●1947年生まれ。20数年間、民間団体で翻訳・通訳・出版・資材管理・人材育成を担当後、コンサルティング・通訳・翻訳を主要業務とする、(有)リンガルコーポレーションを設立。1995年よりフランクリン・コヴィー社公認専任講師として各種マネジメントセミナーを担当しながら、ライフ・アンド・ビジネスにおける原則と価値観に基づいた生産性の向上を説く。 また、医薬品開発文書作成のためのサイエンティフィックライティングセミナーを展開、医薬品業界のグローバル化実現に寄与。クライアントには日米多数の企業が名を連ねる。訳書『TQ―心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』(ソフトバンク文庫)はロングセラー。1998年よりタヒチアンノニ社の通訳・翻訳業務に携わり、2007年4月タヒチアンノニインク日本支社長に就任、2009年12月にはタヒチアンノニジャパン合同会社(現在のモリンダジャパン合同会社)社長に就任、現在に至る。

中西研二(なかにし・けんじ)●NPO法人JOYヒーリングの会理事長。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴後、1993年にヒーリング活動を開始。「呼ばれたら全国どこへでも行く」をモットーに行脚を続け、日本全国の各会場で数々の奇跡を起こしています。そして、直接または遠隔によるヒーリングやセミナーを受けた方から多数の感謝の声をいただき、27年間で22万人を超える人々を癒し続けてきました。
ハワイのホ・オポノポノで有名なヒューレン博士が来日された際には、博士のほうから直接会いたいと言われた唯一の日本人が、中西研二だったそうです。2004年からは、ワンネスユニバーシティのコースに招かれ、さらにO&Oアカデミーのコースにも招待されました。その折に伝授された“奇跡の目”で見つめるだけで「奇跡の水」ができ、意図を込めることで「奇跡の塩」ができ、そこからもたくさんの奇跡が起きています。現在は、日本式ヒーリング「愛和道」の完成を目指して、昼夜を問わず活動しています。
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなぁに?』『あなたは、わたし。わたしは、あなた。』(いずれもVOICE刊)対談集『なんにも、ない。」(ヒカルランド刊)があります。

本当に「飲んでいる」を実感

中西 私は30年間ずっとCBD(医療用大麻)を調べていて、こんないいものがどうして日本で認可されないのかと。それが今回、日本で唯一CBDの認可が下りた会社がモリンダということで、非常に嬉しく思っているんです。

それに付随して現れたのがノニジュースだったのです。最初はそういうおまけのような感じだったのに、飲んでみたらすごい! 疲れが取れるというのがはっきりわかりました。それにすごく感動して、これは本気で伝えていきたいなと思いました。

黄木社長がノニに出会われたのには、どういう経緯があったのですか?

黄木 当時、通訳、翻訳、コンサルティングの会社を立ち上げていました。その頃ちょうどアメリカからネットワークビジネスがどんどん日本に進出してきていたので、そういう会社の通訳を2、3社していました。最初の頃は魅力的な人たちが多く、楽しかったのですが、いよいよ日本に支社を置いて組織として動き出してくるとちょっとずつ嫌な面が見えてくるようになったのです。それでネットワークビジネスの仕事は断ろうとした矢先に、モリンダから仕事の依頼が来ました。

最初は断ったのですが、「黄木さんもよくご存じの人が日本支社の責任者ですよ」と言うのです。その人は独身の時からよく知っていて、アメリカの農務省に勤め、駐米アメリカ大使館で働いていた人でした。非常に聡明で、日本語は堪能、日本の歴史にも詳しく、政財界の人たちとも懇意にしている魅力的で優秀な人なのです。ゆくゆくは駐日アメリカ大使になると思っていたので、それがどうしてこんな怪しげな会社の責任者に? と、衝撃を受けました。

そのことを聞いて興味が出て、一回だけという約束でプレオープンの通訳の仕事を引き受けたのです。どうせいままでのネットワークビジネスで感じたのと同じ失望を味わうだろうと思いながら。

どんな失望かというと、大勢の観衆の前でその会社のCEOなどの役員が入れ替わり立ち代わり自社の製品の魅力的な話をしますよね。私は通訳ですからずっとステージに残って通訳を続けているのですが、そうしているうちにだんだん気づいてきたのです。「この人たちはこんなに宣伝をしているけれど、自分では飲んでいないだろう」と。そういう会社ばかりなのです。そういう不誠実なところがネットワークビジネスの怪しさに繋がるベースになっているのだろう。それと同じことがモリンダでも起きるのだろうと思っていました。

ところが最初の話で、「皆さん、私は最初、タヒチアンノニジュースを絶対に飲まないぞと思っていたのです」と言い出したのです。「あんな臭くて不味(まず)いもの飲めるか!」と。こんな発言を通訳していいのかなと思ったくらいです。でも飲み続けていたら、長年悩んでいた椎間板ヘルニアが完璧に良くなったという体験談でした。

ほかの人も一様に体験談を語るのです。実体験に基づいていて、さらに自分自身が感動した気持ちがしっかりと伝わってきました。この会社は違う、とすぐ思いました。そしてノニジュースを飲んでみたくなったのです。それが1998年11月のことで、今に至るまでジュースを飲み続けています。

中西 私もすごく同感するところがあり、ネットワークビジネスの持つ不透明な感覚に、うんざりしていました。だから最初は「ネットワークビジネスかぁ」という気持ちだったのです。でも先ほど話したようにCBDと、もう一つはサイボウグッドというサプリですね。これはもう放射能汚染に大変効果があるとわかったので、だったら放射能汚染に苦しむ人を救いたいと思ったのです。

私のところにはいろんなことで苦しんでいる人たちが大勢来ます。とにかくそのような人々を「救いたい」という強い思いがありました。だからこの二つがあれば、本当は十分だったのですが、そこでノニジュースに出会って、びっくりしました。効果の実感がすごいのです。調べてみたらビタミン、ミネラル、脂肪酸、植物栄養素など275種類以上の成分が含まれているというのですから。こんな植物、地球上にないだろうということで、気がついたらノニファンになっていました。

パートナーとしての立場を貫く

黄木 そうやって体験して、ファンになってくれる話はとても嬉しいです。ノニは大変素晴らしい植物で、タヒチのノニを最初に我々が受け取ったという事実を非常にラッキーだと思っているのです。

というのは世界中にあるノニを我々は比較検討していますが、やはりタヒチのノニが一番素晴らしいのです。そしてタヒチの人たちのノニに対する思いも素晴らしい。

タヒチに伝わる言い伝えに「ノニは天からの贈り物。これを使うことでみんなを幸せにできる」というのがあって、皆がそれに忠実です。そういう歴史があって、我々はたまたまそれに触れるチャンスをいただいたわけです。そうやって文明社会から隠されてきたものを人々の幸せのために伝えるお手伝いをしているというのが私たちの基本的な姿勢です。

普通は、モリンダが主となり、タヒチの人たちはパートナーというふうに捉えると思うのですが、そうではありません。タヒチの人たちが主で、我々は世界中にそれを伝えるパートナーに選ばれたんだというふうに考えています。

中西さんも愛和道で、世界はもともと調和に満ちた愛の世界なのだから、人々の忘れてしまった愛を思い出させていくという活動をされていますが、タヒチの人たちのノニに対する思いもやはり愛だと思うのです。自分の家族や親族、周りの人たちが病気になったときに、自分たちが先祖からやってきた癒しと同じことをしてあげたいという思いがずっと繋がってきたのですね。その愛の思いを世界中に繋げていくお手伝いをしたいのです。

中西 本当にそう思います。そういうタヒチの人たちを主軸として考えているモリンダの具体的な姿勢として、一つはフェアトレードがあると思います。一流企業でフェアトレードに本気で取り組むところはほとんどないですよ。

黄木 やはりパートナーとして選ばれたのだから、タヒチの人たちの生活が良くなり、彼らがこの事業により利益を得ることができるような姿勢を貫かないといけない。そういう思いから、インフラの整備などかなりしました。最初の頃は、ノニを採取する島に船着き場なんてなかったのですから。

中西 素晴らしいですね。

黄木 中西さんがおっしゃるように、最初から大きな会社だったらできなかったかもしれません。小さいところから始まったのでそういう信念を貫くことができたのかもしれませんね。

中西 最初に日本の責任者の話をされて、「なぜこんな優秀な人が、こんな怪しげな会社に?」とおっしゃっていましたが、そんな才知溢れる人が関わろうと思った答えが、今日のお話でわかったような気がします。体の健康がまず幸せの出発点ですから、この話を多くの人に伝えていきたいと思います。

今日はお忙しいところありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2020年3月号掲載