2012年9月号
完全なる覚醒者が
日本に現れたと…。
今年後半、
大量にアウェイクニングする
NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)
福島を逃れた少女の詩が多くの人に感動を…
平和の祭典ロンドンオリンピックが終わりました。いつも思うことですが、たった一人が金メダルを取るために世界中のアスリートが負けるというゲームに、どうしてみんな熱狂するのでしょうか。私たちのマインドは常に比較し、優劣をつけたがります。実はそれこそ世界が平和にならない、本当の理由です。人々は常に競争し、戦っています。戦争は殺しあうだけではありません。学業成績で、学歴で、企業間同士で闘っています。そしてたくさんの苦しみを作り出しました。
ふるさとに帰りたい──13歳の瑞桂(みずか)ちゃんにとって、それは切実な願いでした。瑞桂ちゃんは、あの原発事故のあと、産まれた時からずっと暮らしていた福島を、まるで燃え盛る火の手に追われるように名古屋に避難してきたのでした。お母さんとしては彼女の健康を考えれば一考の余地もない、待ったなしの選択だったのです。
しかし、代償も大きかった。あの事故のあった時はちょうど小学校を卒業して、中学校に入学する準備で精神的な緊張感でいっぱいの時でした。大好きなお父さんは生活のため福島から離れられないと、別々の暮らしになり、さらに幼い頃からいつも一緒だった仲良しグループとも会えなくなってしまったのです。瑞桂ちゃんの不安、心配は極限に達し、内側には孤独感と悲しみが同時に襲ってきました。
あれから1年3カ月、瑞桂ちゃんの今の心境を大勢の前で発表する機会が与えられました。8月11日、名古屋大学の講堂で行われた被災者イベントで、1,000人の参加者の心に響いた詩を読者の皆さんにも披露したいと思います。
「生きる意味」
吉成瑞桂
生きる意味とはなんだろう
最近そんなことを考えてしまう
3月11日の震災で原発事故が起こった
そして私と母は名古屋に引っ越した
心にぽかんと穴が空いてひどく落ち込んだ
友達もできず
孤独で寂しかった
今は友達がいるが、明るい気持ちにはなれない
いつだってふるさとに帰りたい
こんな嫌な思いが何年続くのだろう
私には生きる意味なんて もうないのだろうか
私の周りの人の生きる意味は何だろう
そこでお母さんに尋ねてみた
私にとって生きる意味とは体験すること
それを楽しむことなの
と答えた
次にお父さんに聞いた
嫌な事を自分の力で乗り越えた時の
達成感がすきなんだ
と答えた
最後に一人の友達に聞いた
生きる意味なんて考えたこともない
でも、毎日楽しいよ、色んな人と話して
色んな物を食べて、色んなことを知って
だから毎日楽しいよ
だから生きるって楽しいよ、そう答えた
生きる意味は人それぞれで
答えなんかないのだろう
でも私の生きる意味は
なくなってはいなかった
ただ色んな事があったから、
それで霞(かすみ)がかかっていただけなのだろう
ふるさとには今だって帰りたいが
それでも心の霞は晴れた
私の今の生きる意味を見つけられた
それは知ることだ
私は今知りたい
放射能が私や私の大事な人や
福島の人に及ぼす物を
その影響がいつやってくるかを
放射能について調べ勉強すると決めたのだ
私の大事な人、福島の人の安全を知りたいと
私はそう思う
想いが現象化することを忘れずに
わずか13歳の瑞桂ちゃんが見つけた生きる意味を、皆さんはどう思いますか? あまりにも悲しい、惨(むご)い現実を私たち大人が作りあげてしまいました。
福島第一原発はまだ収束にはほど遠い現状で、いまだに千葉、群馬などでヨウ素が検出されています。第二原子炉では、メルトスルーした燃料はなんと地下800メートルまで通過して、地下水脈に深刻な影響を与えているようです。
人体への影響も、本格的には4年半後に現れてくるようですが、一部ではすでに出始めているようです。日本漁船が大量に被曝したビキニ環礁事件から66年を経過してもなお被害が広がっています。全島避難となったロンゲラップ島民はいまだに帰島ができずにいます。このままいけば、いつの日か日本国民全体が避難しなければならなくなる可能性もあります。世界で唯一の被爆国である日本が、なぜまた放射能で苦しまなければならないのか、考えさせられます。やはりマインドでは解決できないのでしょうか。
あらゆる出来事は私たちの思いによって創られています。このシンプルな原理を忘れないことが重要です。答えは常に身近にあります。私たちの内側が平和であること、それがすべての解決策なんですね。ディクシャあるいはワンネスメディテーションは内側の静寂へと導きます。何度でも受け続けてください。やがてアウェイクニングへといざなわれます。
噂によればフル・アウェイクンド、完全なる覚醒をした人が日本に現れたそうです。バガヴァンは2012年の後半には大量にアウェイクニングすると述べられています。ますます楽しくなってきました。世界が平和になる日が、もうそこまで来ている、そう思えてなりません。
(合掌)