対談:トッチ氏×中西研二「森羅万象の根源、フラワー・オブ・ライフ ついに明かされた世界中があっと驚く神聖幾何学立体図形」

この宇宙のすべての根源を表す象徴――それが神聖幾何学という図形、フラワー・オブ・ライフです。世界中のあらゆる文化圏にその模様を残し、日本でも神社などで多く使われている、古代から伝わる神聖な模様です。いままで平面図でしか伝わっていなかったこの模様を世界ではじめて、トッチ氏が立体で完成させました。見る人を魅了する、トッチ氏の作ったフラワーオブライフの謎に迫ります。

森羅万象の根源、フラワー・オブ・ライフ
ついに明かされた
世界中があっと驚く神聖幾何学立体図形

対談:トッチ氏×中西研二

トッチ(とっち)●1978年生。神聖幾何学アーティスト

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来24年間で21万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。
長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

東日本大震災で極限の精神状態を経験し

中西 いままで何人もの学者が神聖幾何学について研究してきましたが、その平面図をトッチさんが立体化したことで、ようやく真の姿が現れたように思えます。

トッチ 最初は麻の葉模様のことをフラワー・オブ・ライフと呼ばれていることすら知りませんでした。ただ日本に古来から伝わるその模様に、無性に惹かれていました。「絶対に何か意味がある」そういう思いでした。ある時、子どもの頃に遊んでいた神社の狛犬を見ると、足元の手毬の模様が同じ模様だったんですね。その瞬間、電気が走ったような感じがして自分の中で一つに繋がったのです。それから日本中旅をしてその模様について調べるようになりました。でもどれだけ調べてもわかりませんでした。

中西 そうですよね。本を読んでも書いてありませんから。

トッチ 自分の活動の重点を見えない世界におくようになってから、よく不思議な体験をするようになりました。東日本大震災のときに、すぐに物資を届けに東北に向かったのですが、そこで見た沿岸の様子が何年も前から見ていた津波のヴィジョンと同じだったのです。時空を超えた感覚になり、不思議な体験でした。

その震災ボランティアの体験を通して、人の愚かさとか儚さを目の当たりにし、自分さえよければいいという考えではダメなんだという思いを深くしました。そしてその後、幽体離脱のような状態になり気絶してしまいました。目覚めてから、自分はこの世のすべて(宇宙の真理)をすでに知っていたのだということに気づいたのです。

中西 フラワー・オブ・ライフの真実の姿をそれで知ったのですね。それが実は立体だったと……。

トッチ 平面と立体ではそこに含まれる数字の意味がだいぶ違います。平面的にフラワー・オブ・ライフを知っても真実にはたどり着かなかったのです。

人類が立体的な視野になれば……

中西 (吊るされているフラワー・オブ・ライフを見て)これは勝手にくるくる回るのですか?

トッチ この構造自体が空気を中心部分に取り込むようになっているので、そこに空気の流れが生まれるのです。置いておくだけで空気が循環されます。中が三重構造になっているんですけど、言霊(ことたま)の側面から見ると三重は一二三( ひふみ)ですね。中心に火(ひ)があり、その上に風(ふ)、いちばん外側が水(み)です。火と水の温度差で風が生まれます。

中西 すべてが繋がっていますね。

トッチ 麻の葉模様をはじめとするフラワー・オブ・ライフは、神道(日本古来からの民俗信仰、自然信仰)とかカバラ(ユダヤ教の伝統的神秘主義思想)など宇宙心理のすべての根源の象徴なのです。立体構造という本当の姿が今まで隠されてきたので、どうしても真の道にたどり着けなかったと思うのですが、まずこの構造を理解しないといけなかったのです。

中西 なるほど。立体のこの構造を見ていると本当に不思議な気持ちになります。同じ面を見ることができないんですよ。

トッチ 実はすべて同じなんですよ。角度によって見え方が異なるだけなのです。これが宗教戦争の仕組みなんです。同じ神様なのに見る角度によって違って見えるから争いが起きてしまいます。もし世界中の人が平面的な見方、考え方をあらため、立体の世界を真に理解できるようになれば、すべてが同じだということを知ります。そうすれば争いが起きることはなくなるのですが。

中西 そうですね。人類全体がそのことに気づけば、その瞬間に……。

トッチ そうなんです。アセンション(次元上昇)とか天の岩戸開きとか言われている次元が上がるという感覚は、そもそもこの立体の世界を知らないと理解できないことです。

もし人類全体がそのことに気づけば、戦争なくして次の次元にいくことは可能かもしれません。ただそれが無理であれば、戦争などによる破壊の中から生まれる再生が必要になるでしょう。

最終的なシナリオは人類のアセンションだとしても、そこにたどり着くプロセスはたくさん用意されていると思います。それには一人ひとりの想念が非常に重要になってきますよね。

中西 これから世界がさらに混沌としていくなら、より一人ひとりの意識の変革が必要になってきますね。

トッチ 先のことを考えて、よりクリエイティブな発想を引き上げていくことだと思います。そのためには固定概念を捨て、本来持っている霊的な目覚めが必要になってくるでしょう。そうでないと先に進めません。

中西 究極の局面で人間は覚醒しますからね。東日本大震災は私たち日本人にとって霊的な目覚めのきっかけになったでしょうね。

トッチ あの震災は、次の時代に向けた魂の目覚めだと思っています。それを怒りなどのマイナスに捉えないで、起きたこととして受け入れ、手を取り合い、もっと先のことを見据えていかないといけません。

そうでないと、亡くなった方々の意味を無にすることになります。

フラワーオブライフで調和を知る

中西 今後はどういう展開を考えていますか?

トッチ 立体になることで、その空間にエネルギーが発生しますから、いずれ建造物にしたいと思っています。ドームハウスというのがありますが、外観はドームハウスで内側がフラワー・オブ・ライフの構造であれば、それだけで家のエネルギーを作り出せます。

中西 その中に人がいるとどういうことが起きるのですか?

トッチ そもそも人が持っているエネルギー磁場はフラワー・オブ・ライフの構造をしているのです。しかし多くの人はそのことを忘れ、不協和音のような歪んだ状態にしてしまっています。それが元に戻るので、脳は活性化され霊的な目覚めがとても早くなるでしょう。それは宇宙の構造そのものなので、多くの所で目覚めの共鳴(シンクロニシティ)が起きますね。

中西 不思議とこの側にいると、頭がクラクラしてきます。

トッチ 共鳴しているんですね。

中西 眺めていると、すごく平和な気持ちになります。立体構造のフラワー・オブ・ライフについて、子どもたちに教えたいですね。子どものうちからこの構造を理解していれば調和の発想しか生まれなくなりますよ。こんなに緻密にできているから、誰かを否定すれば自分も壊れることがわかりますね。

トッチ そもそも形にならないでしょう。そういうことが自然にわかってきますね。

中西 今日は大変癒されました。ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2017年4月号掲載